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2018年08月09日11:07

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アメリカンぜんざい (再)


2017年10月09日10:27

最近マイミクさんになった方も居られるので
以前からの方にはくどいかも知れないけど説明しますね(笑)↓

拘置所には
基本、裁判が終わってない未決囚が放り込まれてますね?
裁判で実刑判決が下された者は各々各地の刑務所に移送されていきます
けど、そのまんま拘置所に残って
未決囚の衣食住のお世話をする者もいて
「当所執行受刑者」又は「自所執行受刑者」と呼ばれる
あくまでも受刑者です

要するに
拘置所には未決囚と当所執行受刑者が暮らしている訳です!
あと、死刑囚も刑務所ではなく
基本、拘置所で暮らしています







さて、ぜんざいのお話です!
ワシはそれほど甘いものが好きって訳ではありません

ところが御多分に漏れず
あのような空間に於いては
生きとし生けるもの(笑)が甘党になります(笑)

月に二回やったか? 三回やったかなぁ?

お昼に出るぜんざいが楽しみで楽しみでねぇ…(笑)

ワシら当所執行受刑者の「職種」による振り分けは

炊事工場
衛生夫
経理
図書
運搬
営繕
第一内掃
第二内掃
収容者理髪

などでした

ワシは衛生夫→経理→炊事工場→図書と渡り歩いたけど
最後の図書の頃のお話です!

当時の炊事工場のアウトロー達は
炊事工場の中でもそのアウトレイジぶりを遺憾なく発揮していました

限られた食材の配分を操作して
未決囚に出すぜんざいの釜を超薄味に!(笑)

ワシら懲役に回ってくるぜんざいを
めちゃくちゃ甘いとろみたっぷりスーパーデラックスぜんざいに仕上げていました!(笑)
どうやって刑務官の目を欺いたのでしょう?
さすが、悪いことやらせればプロばかりですね(笑)
(ワシは違います(笑))

食べたら明らかに判るし
裏工作の情報もあちこちから聞こえてきて
ワシらは炊事工場の方々には足向けて眠れませんでした!

と、言うより
ワシらは寝る向きまで決められているから
足向けたくとも向けれないし
頭を向けたくても向けれません(爆)




そんなある日
数名の炊事係りがとうとう見つかって懲罰にかけられました!

当然ながらチェックが厳しくなり
その後、少なくともワシが出所するまでのぜんざいはたいそう味気ないアメリカンぜんざいになりました…

さて…
その後も雨後の竹の子の如く第二第三のアウトローが
今もとろみたっぷりぜんざい作ってるのでしょうか?(笑)

              終わり

あとがき
アメリカンぜんざいてのは
「アメリカのぜんざい」ちゃうで
「薄味のぜんざい」やで(笑)




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コメント

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