≪繁忙期ジゴク≫
激烈な繁忙期により、6時出社が目立つ今週。
月曜日が6時出社、
火曜日が通常の8時、
水曜が7時、
そして本日木曜日も6時出社と相成った。
業務終了時刻は概ね22：00〜23：30。仕舞い上がりが基本なので、物量やメンバーによって差が出るのは仕方が無いが、これでも今週は技量の高いメンバーが揃っているのでまだ早い方だ。
とはいえ、次の勤務までに残された時間は業務終了時点で迫っているような感覚を覚えない筈が無く、疲労困憊の表情でみんなが後日の早出を憂う毎日。一回の勤務だけでも15時間以上が続けば誰だって疲れるね。しかも、食事休憩は12：00のみで、しかも業務が昼食時まで食い込むものだから、ちゃんと食べる事も出来ないし。
そんな中で、どうしてか恨まれる俺。いや、判ってる。
だって、偶然だったけど、月曜日と木曜日がオフだったんだもん♪
月曜日もそうだったけど、今日もやたらと暑い日だったね。
こんな日に仕事なんか行ってられないね☆
あっついあっつい、…なんて思いつつも、日中から布団にくるまってゴロゴロする俺はなんて幸せ者なんだろう。
つっても、会社のゴタゴタで上司とのメールやりとりでしっかり5時間ほど潰されてるがな。まぁ、火を点けたのは俺だし、今後の基盤を構成する上でも重要な問題だから苦にはならないけどね。
≪攻撃開始≫
ターゲットとなる加害者3名にヒヤリングという名の聴取が始まった。
質問のほとんど全ては否定されたらしいが、そんな事は百も承知だ。
正直な答えは初めから期待していない。むしろそうでなければ段取りが狂う。
第一段階としてのこちらの方法は、じわじわと深刻な問題をほのめかせ、不確定要素の多い不安を与えて外部との接触を起こし難くする事にある。
理想は加害者の目からして、誰が誰と繋がっているか分からない。という疑心を芽生えさせる事だ。一人は既に兆候が見えてきてるが、残る二人にも言動の変化が見えたら第二段階に進む手筈となる。一人に関してはちと時間が必要かもしれないが。
どうやって入手するか方法を考えていたヒヤリング調書だが、上司から見てくれとの報があった。添付ファイルが楽しみであり、そこからの心理分析も楽しみだ。
俺の本気の分析は上司も驚いているらしい。俺個人の半々の的中確率が、ほぼ完全に当たっている結果となり、しかも先の方針も述べているのだが、それもまた俺の想像に沿っているらしい。
そりゃ、我ながら異常な思考の俺の考えだ。今までどれだけの人に対し、相手の身になって物事を考えて来たか分からないからな。そろそろ自分が何者かもわからなくなってきそうなくらいだ。
監視という点では俺と上司を含めて7人分の目が存在する。配置はバラバラで表向きの接点が非常に少なく、隠密には長けている。そして信頼度も低くは無い。一番の利点はターゲットの誰がどこに行っても、必ずその空間には俺と繋がる誰かが滞在するという所だ。
ターゲットに逃げ場は無い。…まあ、俺は休暇だがな！
≪シナリオで言うところの『序章』≫
部屋の掃除をしていたら、手書きの電話番号が出てきた。
壮絶なる達筆は俺の文字に間違えが無いのだが、相手の名前が記入されていないのが更に俺らしい。多分、当時の俺がすぐに登録するから、という理由でそうした訳だろうが、もちろん誰の電話番号かは不明の一言だ。
電話番号を書いた時期はすき屋時代と断定できる。業務報告書のファックスを破り、その裏に記入したと同時に、誰かの希望シフトの記録か、午後帯から深夜フォローの時間帯が記載されている。
書き上げたのは時期的に俺がシフト表を作っている頃だろう。という事は、すき屋時代でもだいぶ終盤の話だ。
一体、誰の番号だろう？ 凄く気になる。
気が向いたらSMSでも入れてみっかな？
過去のクレーム処理の相手だったりして。
≪オレンジの悪魔≫
オーケストラが好きでなんとなく動画を見ていたら、当然のようにネット漂流に遭っていたわけだが、気が付くと『京都橘』という文字がやけに目立つようになっていた。全く知らないけど、なんか聞き覚えだけあるような…？
ふーん、吹奏楽部の動画か…。でも、なんで外で撮影してるんだ？
とか思いつつ鑑賞。…で、衝撃…！
パフォーマンス・パレードってヤツか。
音楽性技術はパートそのものが少ないのと、移動不可能な楽器も存在するので仕方が無いのだろうが、なんつーのかなぁ。とにかくスゲェな、このパレード。パフォーマンスで全部カバーしちゃう感じ。
相当量の練習は当たり前として、それにしても言葉にならない凄さがある。
大学生だと思ったら高校生みたいだし。
誰かと協力をして一つに向けて走るなんて事の無かった俺は超帰宅部。それに比べ、このメンバーは凄いなぁ。としか言えないね。
世の中の感動事は数知れず。でも、同じ感動でも自分に興味が無ければどうでも良い話に変化してしまうのだろうが、たまたま音楽好きの俺が鉢合わせする事になったこの高校は本当凄いなぁ。
≪暁に質問≫
『暁』という名の例のものは既に出来上がっている。少し前のシリアス（笑）な俺が描いた、クールでドライでニヒルでシャープでうんたらかんたら…な、内容だ。
俺にしては珍しく、このシリーズは読み直しを丁寧にする事で、誤解を持たせないような文面に仕上げようとするため、そこそこ時間が掛かった訳だが…。
いやね、そんなのを3日以内に投稿しようと考えていたんだけど、…久々にあさっての方向から来たんだよ。
悪魔が…。
悪魔は俺にこう言っているんだ。
以下は悪魔風な声で読んでくれ。
『思わせてやれ…。（なんで私だけおちゃらけてるのっ！？）…って！』
『満員電車の中で笑わせ、みんなの注目を浴びさせちまえ…！』
『嘘八百で押し通し、過去の記憶に混乱を植え付けてやれ…！』
うう…、駄目だ駄目だ、こんな言葉に惑わされてはいけない…。
『ほらよ、暁とやらに選ばせろ…』
・たたかう
・にげる
・ふつうのないよう
・おちゃらけないよう
うがぁ…！ し…親切に選択しなんて…。しかし、暁がこんなもの選ぶ訳…。
・たたかう
・にげる
・ふつうのないよう
≫おちゃらけないよう
ぎゃぁぁぁあああっ！！？ ぱたり。
あ…、暁、お前、なんてモノを選択してしまうんだ…！？
もう一度考え直せ！ まだ確定までの余裕はある！ さあ早く！
・たたかう
・にげる
�△佞弔Δ里覆い茲�
�，�ちゃらけないよう
そ…そうか…。それが暁…お前の要望なんだな…。
分かった…。今すぐ取り掛かる。いや、マジで。
待ってろよ…！（北極星を見つめる）ほんと、マジで。
そんな訳で、暁のご要望通り、型を崩した番外編から入り込みます。
この日記の投稿終了後、会社のメールを挟んで行いますので、少々時間をば…。
≪あとがき≫
SMS来たので見たら、明日早出になっていた。
今日が最後の早出だった筈なのに…話が違う。
そして明日から6連勤務…。業務の推測述べ時間は80時間以上だな…。はは…。
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