本日食品サンプル作り体験に行って来ました。
いつもの大人の社会科見学です。
行ったのは合羽橋(浅草)にある元祖食品サンプル屋です。
http://www.ganso-sample.com/about/
食品サンプルは作ろうと思えば、量販店などではキッドが販売されています。
ですが本格的にやろうとすると準備が大変そうなので、お店まで足を運びました。調べるとここ以外でもサンプル作り体験が出来る店は他にもあるようです。
店に着くと2階部分には巨大なカブトムシがいます。なぜ?君は食材じゃないよね(笑)
そもそも食品サンプルが作られるようになったのは大正末期辺りの事らしいです。ですが詳しい記録が残っていないため、正確にいつとは分からないそうです。
またどこが始めたのかも今では分からず、大正末期辺りに同時多発的に出現したのだそうです。
1970〜80年代くらいまではロウを材料に作られていたのですが、ロウだと熱による劣化や変形などが問題で(約45℃以上になるとでロウが柔らかくなり変形を起こすそうです)現在では合成樹脂で作られているそうです。
ちなみに食品サンプルの文化があるのは、ほぼ日本だけなので外国人には珍しく映るそうです。
現在の食品サンプルは合成樹脂で作られていると書きましたが、体験で作るのは昔ながらのロウを使った方法です。店に入ると1階では食品サンプルを販売していて2階が体験コーナーになっています。
場所が結構狭かったです。定員は15人でしたが、10人も入ると結構一杯な感じです。しかも部屋が結構暑いのです。クーラーは全開にしているのですが、サンプルを作る為に40℃を保ったお湯と、65℃で液体状を保ったロウを置いてあるため、部屋の温度はどうしても上がってしまいます。
私の他にいたのは2グループで、片方は日本人の中に外国人が1人、もう片方は全員が外国人で、ガイドの通訳を伴っていました。
外国人が多いのは、お店の場所が浅草と言う土地柄のせいかもしれません。
作るものは2つ。天ぷらとレタスです。
天ぷらの具材はすでに用意してあって、具材の中から好きな物を2つ選んでそれに衣を付けます。具材の中では海老天が1番人気なのだそうです。
すでに衣用のロウが溶かして液体状になっています。ロウは約65℃で液体の状態を保てるそうです。
これを紙コップに移し、一定の高さからお湯の入れてある容器に垂らしていきます。お湯は40℃程度です。水だとすぐに固まってしまうので、加工をしやすくするためにお湯にしてあります。水面から60cm程度上からロウを垂らすことで、衣のような感じになります。そこに具材の海老を乗せて衣を巻きつけます。形が出来たら水の貼ってあるボールに入れて固めると出来上がりです。
次はレタスです。
さっきとは逆に、今度は水面スレスレからロウをゆっくりたらします。ロウは水よりも軽いので浮きます。ロウが固まらず浮いているうちにオタマの下の部分を使いロウを伸ばします。その伸ばした部分にさらにロウをたらし、ゆっくりとお湯の中をくぐらせていくと、固まった部分に引っ張られてロウがどんどん伸びていきます。
伸びたロウを引き上げて、手で丸めるとレタスになりました。
せっかくなので作ったレタスは半分に切ってもらいました。そうすると中身まで結構ちゃんと出来ています。
写真が作っている最中のレタスと実際に作った天ぷらとレタスです。
天ぷらとレタスは常時行っているメニューのようですが、期間限定で別のメニューもあるそうです。
時間的には1時間弱で書いてしまえばこれだけでしたが、実験の様で面白かったです。
せっかく合羽橋に行ったので帰り際にブラつきましたが、昔ながらの専門店が多く見ているだけでも面白かったです。しかも安いです。
以前は業者が道具を大量に買いに来る町でしたが、今はマスコミで取り上げられた事もあって、ちょっとした観光地っぽくなっています。
特に多いのは外国人観光客でその中でも欧米系がほとんどみたいな感じでした。
店の注意書きにも英語表記の店は多いのですが、中国、韓国語はほとんど見かけませんでした。
町の中には寺も点在していて、新しい物から古い物までごった煮状態で店があり、凄いカオスな感じでした。
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