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2018年06月13日11:03

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口は災いの元 前編

あれは五年ほど前やったかな?
仕事で付き合いのあった田中板金の仕事に
数日間応援に行ったことがある
相方の島田はんと一緒だ
屋根の葺き替え仕事だ

田中板金
https://tsukulink.net/companies/240267


まずは古い瓦と土を下ろして下ろして下ろし倒す作業から始まる

直属(笑)の若い衆二人ほどと応援のワシら二人
親方も自ら屋根に登って汗だくに…
あと、田中さんの奥さんも
下で待機してコンベア操作したり
細々とした雑用を手伝っていた
うだる暑さの真っ最中だ
本来なら朝は10時、午後は3時が休憩タイムだが
この時期だけは一時間おきにみんな下に降りて日陰で冷たいものをがぶ飲みせなおられへん(笑)

途中、相方の島田はん(60代後半ってとこか?)が
熱中症みたいになってしばらくリタイアした事もあるくらい
過酷な照りつけであった…

 
さて、人数にもよるけど
小さい家ならその日のうちに
瓦も土もトントンも全部下ろして骨だけになった屋根に
コンパネ貼ってルーフィングまで貼れる
ここまで済ませれば仕上げのカラーベストまで施工しなくても
雨漏りの心配はない
(名前に関してはのちほど(笑))

ところが今回の家は大邸宅だ!
おまけに前述した通り休憩タイムが多いので初日は瓦、土、(それも全部ではない)を下ろすにとどまった
当然、雨対策はせなならんから
帰り際にはブルーシートで覆い
風で飛ばされないように木材や土嚢で重石にする
この時には田中さんも手伝っていた…


そして五時になり
ワシは田中さんと同じトラックに乗り込んで帰路についた

そして走り出し10分も過ぎた頃
軽い夕立がパラパラっと来たからか
田中さんは「あのブルーシートと重石で大丈夫やろかな?」と言い出した
親方とは、そもそも心配性な生き物なのはわかっとるけど内心ワシは
「これだけクタクタになって帰る頃に何言うとんねん?
心配やったらその時にその場で言えよ」と
思たけどもちろんそれは口にせず
その代わりもっと効果的な言葉を口にした!

「天気予報では今夜も明日も晴れやて言うてましたよ!」
これは事実である
ネットか何かは忘れたけどワシは天気予報を天気予報のまんま伝えただけである!

さすがに田中さんも安心して
「そうか、ほなら大丈夫やな」
言うてみんな帰宅した…

               つづく


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