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2018年08月31日00:09

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母を倫理的に責めることは無意味

法務省、無戸籍解消へ研究会
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5265977

このような問題では、母が婚外関係を持たなければ良かったのだ、と倫理面で関係者を責める意見が見られますが、そのこと自体は一応「間違ってはいない」としても、筋違いの議論だと考えます。
逆に死亡届で考えればすぐわかります。例えば極悪人の殺人鬼がいて、それにより善良かつ将来を嘱望されていた若者が殺されてしまったという場合、殺人鬼は許せない、その若者は死ぬべきでなかった、という意見は決して間違ってはいないでしょうが、だからといって、「その若者の死亡届を出すべきでない」とか「役所は受理するべきでない」などということにはなりません。
なぜかと言えば、戸籍というのは、「正義を実現する」ものではなく、善悪をさておき「事実を記録する」ことを求められているものであるからでしょう。

勿論、国としては、民法等に則った「家族の形」に適合することを望むのでしょうが、かといって、「出生した子が存在する」という厳然たる事実が存在するときに、ただその届出内容が、民法等の規範にそぐわないというだけで、これを「不受理」として、あたかも出生の事実とその存在を「無かったことにする」など、馬鹿げていると考えます。(勿論、出生の事実がないとか、届出内容に虚偽があるとか、重複届出だとかを受理しないのは当然のことです。)

特に、嫡出の推定は、あくまでも「推定」でしかないのですから、出生届出自体は受け付けたうえで、父を確定しないで戸籍を作成し、「民法上推定される父と異なる者を父として届けられた」旨を戸籍上に付記する等の手立てを取ればいいのではないか、と考えます。
時間がかかる嫡出否認だの親子関係不存在だのの裁判等は、その後で行うことにして、まずは出生の事実の登記を優先するべきと考えます。
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