陽光燦燦たる子ろもの日。つーのに俺は、風邪をひき熱発。寝込んでおる。
先ほどちょいとコンビニさ出かけたら汗ばむような、いや、大汗かく陽気。いっぽう自分は長そでTシャーツの上にパーカーとジャムパー着こみ、白日夢。僕は布団の王様だ(アゲイン)。
熱にうなされうつらうつらしていると、様々な言葉や情景が、ベッドの両脇へスムースに流れ往く。次から次へ、何の抵抗もなく流麗に。それがいかにも心地よい。
独り者ゆえ、もし死んでも当分発見されないだらう。死体は汚く臭いから、重しをつけてその辺の池にでも投げ込んでほしいものだ。
そういえば『傷だらけの天使』(1974・10 ー 75・3、日テレ)の最後、アキラ(水谷豊)は風邪で死んだんだったな。オサム(萩原健一)が遺体をリヤカーに乗せ、夢の島へ捨てに行った。
◆傷だらけの天使 − ラストシーン。曲はデイブ平尾が歌う『一人』。
女性はおおむね「え〜、寂しいじゃん」とか言うが、野郎には首肯していただけるはず。うむ、こげな死に方、良かねぇ。
ヒリヒリ生きて、誰にも看取られず気づかれず、ひっそり逝ければ最高だ。
◆ひりひり生き急ぐ − そして破滅する − は、青春の蹉跌
これまたショーケン、そして桃井かおりに檀ふみ。石川達三の原作、むかし読んだぞ。
いずれも曲は、井上堯之さん。本日の報道によれば、2日に亡くなっていたとか。77歳。
スパイダーズ解散後の70年代、これらの映画やドラマに名曲を提供した天才。20年ほど前に胃がんを患い、その後肺気腫と診断さる。
近年小樽に移住、リハビリ施設でボランンティアとして働くかたわら、ソロ活動に勤しんでおられたとか。
奇しくも盟友ムッシュさんご逝去の、ちょうど1年後に亡くなった形。
詳細不明だが・・・賭けてもいい。屹度静かに逝かれたはずだ。
井上さんの名曲『一人』を、ご本人の歌でもう1度。詞は岸部”官房長、もといサリー”一徳さん(当時は修三さん)。
夢のような 過去は消えてゆく
一人だけでただ歩く もう誰もいない
tutututututu 誰もいない
tutututututu 一人だけでただ
歩く
風が運ぶ 春はさけてゆく
一人だけで まだ歌う
この俺を笑う
tutututututu 誰もいない
tutututututu 一人だけでただ
歌う
夢のような 過去は消えてゆく
一人だけでただ歩く もう誰もいない
tutututututu 誰もいない
tutututututu 一人だけでただ
歩く
さようなら、井上堯之さん。俺も、もう休みます。『水のように笑う』を枕頭に。
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