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2018年04月07日11:23

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小説・梅の木・・2

前日記の続きです^^;・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・う〜ん 不思議伝説は沢山あるけどね・・・神社関係のお話は ここの九州には多いね・・・

私の上の兄さんが 京都の大学で 留学中なんだけど 日本の歴史と神社の不思議伝説・・
伝承を調べてるわ

私の場合は・・日本に来た目的は 東京とかのアニメやゲームのコスプレなんだけどね 
えへへ♪

今度 九州にも調べにくるらしいわ

九州も 神社関係の伝承は多いからね・・福岡なら 宗像大社さまに 箱崎宮さま ・・
大分の宇佐神宮さま 宇佐さまは八幡宮の総代・・・宗像大社さまは 海の三女神・・
僕はそんなに詳しくはないけど・・

せつない御話なら 平家の赤間神宮さま・・・

赤間神宮は山口の下関市で九州近隣
それから 広島になるけど厳島神社さまも海の中にあって綺麗らしいねあ・・
古代の百済ゆかりの神社さまが熊本にもあった・・・


九州ではないけれど 鳥取県の出雲大社さま・・

へえ〜! 兄さんは先月は 伊勢神宮・・さま ・・さま?でいいの?
そちらにも寄ったらしくて スカイプで 話していたわ・・。

それから大阪 奈良の仏閣はすごいよね・・

そうだね・・京都の仏閣・・八坂神社さま
他にもたくさんあるから

奈良の唐招是寺さま 薬師寺さま 興福寺さま
阿修羅像もすごいよ・・
先ほどの百済・・百済観音さまは・・確か

東北や北海道は?
 
東北や栃木も多いよ
最近 世界遺産に登録された・・

そんな話をしながら 橋を渡り 境内の門をくぐる・・

奥の右手に梅の木

どっち?両方? と彼女は尋ねる

右手の・・・といいかけて

空が金色の光に包まれる 眩しさに目がくらむ

誰もいない・・金色の光の中で 神社の祭りの衣装をまとった小さな童たちが 笑いながら頭には金の冠 冠には沢山の鈴がついていた
そして 手の鈴を鳴らして愉快そうな笑い声をさざめかせて 僕の前を通りすぎた・・

・・・・こんにちは
女の子に声に振り返る 木の下には 大昔の衣装をまとった小さな女の子 腕には透ける紗の布
泳ぐように宙に浮かび 僕の目の前・・

ずっと昔に来たね・・ねえ 迷子になって 一人でいたことがなかった?

・・・・・・迷子?

そう・・・忘れた? 迷子になった時に しばらく一緒にかくれんぼ して遊んだよ・・

ふふ・・・現世(うつしょ)の君・・・また今度遊ぼうね? 綺麗な人が待ってるから 早く帰りなさい

君? 一体誰? 少女に僕は問いかけた?

幼い少女は笑う 

春になったら・・梅の花を咲かせないと・・花は実をつけて・・
毎年毎年 いつものように・・・呼ばれたから ずっと昔にここに来た  私はずっと ここにいる・・・

また・・遊ぼうよ 少女は満面の笑みを浮かべた

まばゆい光が僕を包んで・・そして・・・

ねえ!どこにいってたの? 振り返ったらいなかったから ずっと捜してたのよ!
交換留学生の彼女・・は半泣きしながら 僕に
問いかける・・・

・・・・・・あ・・

何?

その・・ごめんね

どうしていいかわからないまま・・僕はただ謝った・・

もう!・・・彼女は口をとがらせて すねる

今日の晩御飯は 地元なのに 迷子になって心配かけて迷惑かけた 誰かさんがおごる!

・・・・・はい・・僕が全額だします・・・

彼女はわらった・・・奇妙なことに その笑顔は あの幼い少女の笑顔に似ていた

FIN


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