桂望実の原作映画化作品。この人は、確かこれともう１冊だけ(やたらジーちゃんばっかり出てくる変な本)読んだことがある．．と思う。
ちょっと一読したんが、かなり前過ぎて(これを書いてる合間に家探ししてみたんだけど見つからず．．代わりにファミコンのゼビウスのカートリッジ発見！やたっ♪←全く関係なし)
記憶が曖昧どころかカビ生えて腐海と化してる感じなのだけども、こんな話だったっけ？これ？県政の談合絡みの話なんかまぜこになってた？？
俺のイメージだと安売り大魔王の出てこない伊丹作品(スーパーの女)みたいなもんだったはずなんだけどさ。はて...？
ま、いーや。
アップやメインに耐えうるボンクラはいゆ．．．失礼！．．主演と言えばこの男、織田裕二が、
もう結構ですって辟易するくらい出てくるスマッシュヒット映画(主役なんだから当たり前だけど)。
Ｋ県のやたら上から目線な織田官僚が、民間を知るために、スーパー正直屋におかっぱ頭で．．．あれ？．．違う違う、スーパー満天屋に派遣されてくると言うお話(だからスーパーの女混ぜるな)。
お目付け役のパート柴咲コウが、ヒロイン．．つうかＷ主演ながら、ほんとに映画全体で織田のお目付け役としてディスイズ・ユウジ・ムービーを救って．．
いやいや、引き立ててくれてます。スーパー内で動きがあるところや、柴咲と絡むシーンなんかはいいんですが．．織田県庁さん一人で苦悩してるお芝居とかのちょっと長めの場面とかやっぱ、おっちゃん観てて辛いわ。
相変わらず口の両端ググッと下げて、目をグリグリ回して、フガフガセリフを喋る芝居一辺倒の人だなぁ．．てかネガティブな表現はすべて富士山型の口の角度で深みを出すことについてはむしろもはや名人芸か？
店長から従業員までやる気のない不採算スーパーを気づきとおもてなしの心＆ヒューマンパワーで盛り返すと言うその辺によく転がってるストーリーですが、
このスーパーマーケット編は原作の骨がしっかりしてるので、お弁当バトルとかなかなか盛り上がっていい感じです。
和田聰宏はろくでもないホラー�好轡佑納臾鯆イ辰謄錙璽錙質�ぎまくってんの観てからけっこう好きなので尚更楽しく観させていただきました。
まあ前髪ダラーンの柴崎さんにしても、髭面長髪の和田さんにしても、食品扱ったり惣菜作るには衛生上、接客上どうかとは思いますが、
保健所や消防署の措置命令も受けてることだし(髪の長さは関係ないけど）、何より柴咲コウの吊り上がった目のおっきいことおっきいこと．．
改めてつくづく整ったご尊顔に惚れ惚れしてる内に、なんか井川比佐志演じるダメ店長が最後にようやく仕事してハッピーエンド。よかったよかった。
よくないのが県庁編の方。ただでさえとってつけたような腐敗地方政治の話を、織田一人に任せてだいじょーぶかと思ってたら、
案の定、実力派、佐々木蔵之介の同僚やベテラン石坂浩二のゲスなインテリ議員のサポートがあってもおぼつかず、
最後は青臭いつうかもはや使い古されてカビ臭い、織田「お金がない」的演説頼みで観客のハートを掴もうっつう短絡さ。
いや．．．オラ、演説過敏症だから．．．正直涙がツツーッとはしたけどね。
こちとらインディペンデンスデイのホイットモア大統領のスピーチ聞く度に号泣するくらいの重症なんだから、涙腺くらい軽く崩壊させてもらえねば認めませんぞぉ！
と何チェックだかよくわかんない厳しい視線で観ていたところ(案外フルフルしながら)、
最後の最後に酒井和歌子知事のドえげつない「大人って！！」シーンにひっくり返されてビックラ仰天！いや、恐れ入りました。
この驚きは評価の★１つ分に十分値します。お見事！
フジテレビがバックに入っているだけあって、とにかく安定安心、日本大得意のメガ民放局系ドラマ。
これって連続ドラマにして10数話に引き伸ばしてもさらっと同じクオリティを保てるんだろうなぁ。
逆にでっかいスクリーンで観る意味はほぼ皆無のような気はしますが、まあどっちにしろ観て損はないよね。
あれ？そーいやなんかどっかに濱田岳がいたぞ？
【★★★☆☆】
【おススメの人：山崎豊子や池井戸潤ばりのやたらキビチー労働現場話より、やっぱどーせ働くなら楽しくなきゃねのハッピーフライト系な人】
【おススメしない人：未だにネットゴシップ記事と怪しいヤフー知恵袋で仕入れた織田柴崎不仲説に大捜査線なみに踊らされてて、作品に集中出来ない人】
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