三男の卒業式が終わり、田舎の私立学校の広い駐車場のベンツやクラウンの群れの中でちんまりした我が家の軽で待っていたら、背後でドッドッドドドドッと音がする。
外は、ビシッっと決めた和服姿の奥様の美しい結い髪も吹っ飛ばすほどの強風なので、車を停めた後ろにある体育館の古そうな倉庫が崩れたのか、と思ったの。
…したら、目の前を黒でホイールが金のピッカピカのカウンタックが唸りながらドッドドドッドッド〜てジリジリと通って行くの。運転者は式服(黒服?)の茶髪ベッタリ・サングラスの年齢的には父兄。
「カウンタックって、低速だとあんな音するの?」
「いや、そんな事はないと思う。」…わざと…わざと?
あ、のさ〜、金持ちの悪趣味なのはキライじゃないんです。
どうぞ〜♪好きなように見せびらかして、楽しませてくだせいよ。
でもさ、強風の中わざわざ整地されてないにわか駐車場の埃立てて吹かさなくたって良さそうなもんなのに。
こういうの見るとさ、「華麗なるギャッツビー」とか思い出すんだけどさ。
なんか悪趣味ですら無くてさ、カッコ悪くてガッカリする。
せっかくの式典なんだから、ベンツ蹴散らしたいなら、レンタルでもいいからロールスロイスとか、リンカーンリムジンとかにしてよ。
ピッカピカのカウンタックって事は、他にも車持ってるよね?多分それも高級車だよね?
夫に「もしカウンタック持ってたら、アレやる?」
夫「いや、やるかも知れないけど、ジャリ道走らない。」…だよね〜
そりゃ、バブル成金に対する僻みでしょ?って言われりゃ、そうなんだけどさ。
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