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2018年03月01日00:06

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『月とライカと吸血姫(ノスフェラトゥ)3』

3月に 掃除朋具 先生の漫画連載が始まる、牧野圭祐 先生のコスモノーツグラフィティ。
第3巻は宇宙開発競争で劣勢の連合王国を舞台に、新計画へ巻き込まれる男女を描きます。
(イラスト:かれい 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094517200


新血種族の女性のみで構成するコンピューター・ルーム、通称「吸血鬼の巣」に配属した
新人の男性職員“バート”が室長“カイエ”らと共に宇宙開発を後押しする・・・はずの所で
広告塔として担がれる場面からその関係が少しずつ、確実に変化する様子が胸を打ちます。

「月なんて大嫌い」──“カイエ”にそう呟かせてしまうほど人間に蔑まされる新血種族
という構図は連合王国でも変わらず、それでも自身の、自分たちの存在意義を確立せんと
頑張る彼女を認め、認めさせようとする“バート”の苦悩がひしひしと伝わってきます。

“イリナ”を救った“レフ”の想いは遠く離れた連合王国の一青年にも着実に受け継がれ、
世に現れていく。前巻からどう話を繋げていくのか、といった不安を巧みに払拭していく
話運びに圧倒されました。コミカライズと共に、更なる躍進を期待したい作品であります。
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