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2018年02月16日18:02

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特別展「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」

東京国立博物館にて真言宗御室派の総本山仁和寺と全国各地の御室派寺院の仏像や書画の名品を集めた展覧会が行われている。
会場は私のような年配の方が多かったが意外とすいていた。

感動したのは展示室に仁和寺の観音堂が再現されていたのだ。江戸時代の仁和寺再興期に再建され、僧侶の修行道場のため一般には非公開の観音堂を、展示室に再現され実際に安置されている仏像33体に加え、壁画も高精細画像で再現されていて観音堂の姿を体感できた。

又、葛井寺の本尊の千手観音像これも凄い。天平彫刻の最高傑作の一つであり優美な表情、均整の取れた体や衣の表現は、究極の天平美と言えるでしょう。40本の手で千手をあらわすのが一般的だが、本像は大手・小手あわせて1,041本をもち、合掌した手を中心に千の手が広がる本像の表現は見事である。千本以上の手を持つ千手観音像は、本像しか確認されていない。

それからもう一体、大阪・道明寺の本尊、十一面観音菩薩立像、頭上にいただく仏面から体側に降ろした右手の指先、台座の蓮肉に至るまで一材から彫り出す一木彫像である。胸飾や装身具もきわめて精緻に刻出されており、今回の展覧会でのお気に入りの一つとなった。
( 観音堂再現の展示室は写真撮影OKでした )
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