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2018年01月06日01:57

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北海道百年記念塔に解体論 有識者懇 道、年内に方針

1970年に完成した道立野幌森林公園の北海道百年記念塔(札幌市厚別区)の解体論が浮上している。記念塔は現在、老朽化により立ち入りが禁止され、維持改修には巨費が必要だ。有識者からは存続論も出るが、危険性や費用の観点から解体を促す声も上がっている。道は命名から150年の節目の今年、方針を固める。

記念塔は北海道100年記念事業の主要事業として68年に着工。高さ100メートルで、地上23メートルの場所にある展望台からは石狩平野を一望できた。鉄骨造りで鋼材約1500トンを使用し、建設費5億円のうち半分は道民からの寄付で賄われた。

 近年は老朽化が進み、さびた金属片が落下するようになった。92年には2億円、99年には3億5千万円をかけて大規模修繕したが、完全修復までは至らず、2014年から塔への立ち入りは禁止されている。

 立ち入りを可能とするには10億〜20億円程度が必要。さらに維持管理などに年平均800万円かかっており、完成時から16年までの維持費は大規模修繕分を除いても数億円に上る。

 道は今後のあり方について検討するため、16年秋から有識者懇談会を5回開催。大学教授や旅行会社社長など6人が議論した。その中で「親しんでいる人がいる」「近代的遺産だ」と存続を訴える意見が出た一方、「朽ちているので維持するのは相当危険」「維持費を負担し続けるのは道民理解を得られない」などの意見も多数出た。

 懇談会では、塔を解体して跡地に2万本の桜を植える構想や記念塔内にある日本を代表する彫刻家佐藤忠良のレリーフを生かした新たなモニュメントの設置案も出された。

 解体する場合には建設費が道民の寄付で賄われたことを踏まえ、道民意見を聞くことなどを求める声も上がった。道は今年、改めて有識者から意見を聞き、道民からも意見を募る考えだ。

 公共施設の老朽化問題に詳しい東洋大の根本祐二教授(公共政策)は「落下物があるということは建物の重量バランスが変わっている可能性が高く、倒壊のリスクも考えられる。一刻も早く解体を決断すべきではないか」と指摘する。
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