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2017年12月19日15:04

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〜妹さえいればいい〜 (究極のヤンデレss)【ヒロイン皆ヤンデレの巻!!】 中編!

さてさて、妹さえいればいいのヤンデレssの続きです!

一応ネタバレ防止のために最初にこうして文を入れることにしました!

それ以前に読んでいただいた皆様には・・・本当にごめんなさい!!

というわけで、ヒロイン達の超ヤンデレパラダイスをお楽しみください!!




いつき「お、落ち着いてくれ・・・!皆正気に戻るんだ!!」

那由多、京、蚕の3人に監禁された伊月、だが、なんとか冷静になっていた。
今ここで慌てても逃げることができるわけがない。
玄関は破壊されてしまっているため、びくともしない。
完全に大ピンチになってしまったが、なんとか対策を考えていた。
しかし、ここで問題がある、作戦を考えたとして、京と蚕からは逃げることができる。
だが、那由多とは手錠で繋がってしまっているため、逃げることができない。

なゆた「私は正気ですよ?それよりも・・・これでもうずっと一緒ですね♪」
みやこ「いいなぁ・・・私も手錠で繋がってみたい・・・」
かいこ「私も繋がってみたいです・・・」
いつき「お、お前ら・・・冗談だよな・・・?」
なゆた「冗談じゃありませんよ?これから皆で一緒に過ごしましょう♪」
みやこ「大丈夫!ちゃんと家事もできるようになるから!」
かいこ「身の回りのことは私達に任せてくださいね!」
いつき「ひっ・・・」

完全に怯えた目になる伊月、幸いまだスマホは取られてはいない。
だが、今操作している所を見られたら絶対にスマホを取られてしまう。
その時だった、那由多がとんでもないことを言いだした。

なゆた「そうだ!!今から私達で伊月先輩にチョコを作りませんか!?」
みやこ「チョコ・・・それいいわね!作りましょう!」
かいこ「はい!!ぜひ作りましょう!!」
いつき「ま、待て!!早まるな・・・!!」

チョコを作ってもらえる、それは幸せのように感じられる。
だが、今の那由多達が作るチョコがどんなものになるかは想像できていた。

なゆた「みゃーさんと蚕さんはちょっとだけ痛いのは我慢できますか?」
みやこ「大丈夫よ!伊月の中に私が入るって思えば幸せだもの!」
かいこ「そうですね!私達伊月さんの中に入るんですね!」
いつき「や、やめてくれ・・・」
なゆた「伊月先輩、ごめんなさい・・・ちょっとだけ手錠外しますね・・・」
いつき「あ、あぁ・・・」

こうして手錠が外れた、そのまま那由多達は調理場へ向かった。
鼻歌を歌いながらチョコを作っている皆、だが、そこで恐ろしい会話を聞いてしまった。

なゆた「あ〜・・・チョコが赤くなっちゃいましたね・・・」
みやこ「う〜ん・・・入れすぎたのかな・・・チョコを追加すればいいはずよ!」
かいこ「はい!あとバンドエイドも準備しておかないと・・・」
いつき「あ、あいつら・・・本気だ・・・」

逃げないとまずいと思って玄関に行く、だが、鍵が壊れて開かなかった。

いつき「(くっ・・・このままでは・・・)」

勢いよく逃げ出しても捕まるだけなので、大人しくしていることにした。
なんとか作戦を考える伊月、しかし脱出方法は完全になくなってしまった。
30分後、もう午後11時になっていた、ついにチョコが完成してしまった。

なゆた「伊月先輩!チョコが完成しましたよ!」
みやこ「私達の手作りよ!おいしいかわからないけど・・・食べてみてね!」
かいこ「頑張って作りましたよ!」

チョコを持ってやってくる那由多達、もうだめかと思ったその時だった。

健次郎「伊月ぃぃ!!お前にはまだ仕事があるから今から来てもらうぞ!!」
いつき「な、なんだ・・・!?!?」
健次郎「いいから早く来い!!」
いつき「おわ・・・!!」

勢いよく玄関が開けられ、伊月は健次郎に連れ去られてしまった。

なゆた「っ・・・あの人にも後でお説教が必要ですね・・・」
みやこ「うん・・・だけど仕事なら大丈夫かな・・・?」
かいこ「そうですね、明日には帰ってきますよね!」

マンションの1階に着いた時だった、冷静になった伊月は全てを理解した。

いつき「っ!?そういうことか・・・助かったぜ!ありがとな!」
健次郎「あぁ・・・千尋君からの指示なんだが・・・これは一体どういうことだ?」
いつき「千尋が!?助かったぜ!わかった、全部話すよ」

伊月はこれまでのことを1から全て話した。

健次郎「お前に恋人だと!?だが・・・それだとあの行為は仕方ない気が・・・」
いつき「それでもやりすぎだろ!?もう少しで恐ろしい目にあってたぜ・・・」
健次郎「今回の件は自業自得な気もするが・・・」
いつき「ま、でもそんなこと言ってる暇はないぜ!俺は逃げるよ!ありがとな!」

そう言って急いでマンションから飛び出した。
とりあえず助けを増やしておくことにした伊月。

いつき「春斗!今ちょっといいか!?大変なことになっているんだ・・・!」
はると「あぁ、千尋君からだいたいのことは聞いてるよ」
いつき「本当か!?それなら話は早い!あいつらから俺を守ってくれ!」
はると「う〜ん・・・伊月、本当にいいのか?」
いつき「え?どういうことだ?」
はると「那由多ちゃんに告白するって言ってなかったか?」
いつき「今は状況が変わったんだよ・・・!このままじゃ監禁されてしまう!!」
はると「ちょっと羨ましいとも思うけどな・・・」
いつき「正気に戻れ!!とにかく助けになってくれよ!」

そう言って伊月は電話を切った、春斗には期待しないことにした。
刹那は今忙しい時期なので頼ることができない。
こうなると、最後にアシュリーに頼るしかなかった。

いつき「アシュリーさん!今ちょっといいか!?」
アシュリー「あら?伊月君?一体どうしたの?」
いつき「実は・・・今那由多達に束縛されそうになってるんだ・・・」
アシュリー「そのことなら千尋君から話は聞いてるわ、面白そうじゃない!!」
いつき「楽しまないでくれ!!あいつら血入りのチョコを俺に食わせようとしたぞ!」
アシュリー「愛されてる証拠じゃない!若いっていいわね〜!」
いつき「だめだぁぁ・・・とにかく何かあったら俺を助けてくれよ!?」

アシュリーも頼れなさそうだ、これからどうしようかと思ったその時だった。

ちひろ「兄さん!こっちだよ!」
いつき「千尋!!来てくれたのか!助かったぜ!」
ちひろ「うん!!あのね、兄さん、一度兄さんの会社に行こう!」
いつき「え?どういうことだ?あれは俺を逃がすための嘘だろ?」
ちひろ「うん・・・そうだけど・・・なんだか嫌な予感がするんだ・・・」
いつき「嫌な予感・・・?」
ちひろ「兄さんの居場所がばれてるような気もして・・・」
いつき「ま、まさか・・・いや・・・でも・・・」

千尋の言うことを否定はできなかった、今の那由多達ならなんでもしそうだ。
ここで本当に会社に行っておけば、やましいことはないと信じさせることができる。
そうすればもう監禁されることもないだろう、これが千尋の考えだ。

しずく「伊月!!よかった・・・!無事だったね!」
いつき「雫!!あぁ・・・!なんとか助かったぜ・・・!」
しずく「私も千尋ちゃんの言うことに賛成だよ!今はあの子達を騙さないと・・・」
ちひろ「そうだよね、今は安全を確保しないと・・・!」
いつき「だな、よし、会社に向かうか!」

家から会社まではだいたい30分程度だ、千尋は那由多達を見張っててくれるようだ。
会社に着くと、さっそく休憩室のような所に移動した。

いつき「よし、今日はここで寝ることになりそうだな・・・」
しずく「あの子達ここまで追ってきたりはしないかな・・・」
いつき「さ、さすがに大丈夫だろ・・・」
しずく「うん・・・でも念のために私は家に帰っておくね・・・!」
いつき「あぁ、わざわざありがとな・・・!」

これでなんとかなる、そう思った伊月、この日、伊月はすぐに眠ってしまった。
気が付くと、もう朝になっていた、どうやら朝の8時のようだ。
とにかく状況を確認することにした。

いつき「雫!昨日は無事に帰れたか!?」
しずく「うん・・・!なんとか!伊月のほうは大丈夫!?」
いつき「俺は大丈夫だぜ!特に何もされなかったよ」
しずく「よかった!無事で居てね!」
いつき「もちろんさ!サンキュな!」

なんとか大丈夫そうだ、あとはいつ家に帰るかだ。
もしかしたら那由多達が居るかもしれない、そうなるとまた監禁されてしまう。
そこで、千尋に状況を確認することにした。
だが、そこでとんでもないことが判明してしまった。

いつき「なぁ千尋、昨日はごめんな、眠ってしまってさ、それで今の状況だけど・・・」
ちひろ「ど、どうしよう・・・兄さん、健次郎さんが・・・」
いつき「え!?あいつになにかあったのか!?」

千尋から全てを聞いた、どうやらあの後健次郎は那由多達に追われて捕まったようだ。
そして今回の作戦を全て話してしまったようだ。
唯一、これは千尋ではなく伊月に頼まれたことだと言っていたようだ。

いつき「くっ・・・あいつらが追ってくることは予想外だったな・・・」
ちひろ「どうしよう・・・あの人達・・・起きたら兄さんを捕まえに行くみたい・・・」
いつき「仕方がない、遠くへ逃げることにするか・・・」
ちひろ「大丈夫かな・・・」
いつき「きっと大丈夫さ!また何かあったら連絡するぜ!」
ちひろ「うん・・・兄さん、無事で居てね!」

その直後、健次郎がやってきた。

健次郎「伊月・・・すまない・・・あの子達に全てばれてしまった・・・」
いつき「まさか追ってくるとはな・・・だけど一つ助かってることがあるぜ!」
健次郎「助かってることとは・・・?」
いつき「千尋じゃなく俺の名前を出しただろ?それならまだなんとかなるさ!」
健次郎「なるほど・・・千尋君は最後の切り札ってことか」
いつき「まあな、今回の作戦だって俺には絶対浮かばなかったからさ」
健次郎「そうだな・・・とりあえずお前はここから逃げるべきだ・・・!」
いつき「あぁ、わかったぜ、無事で居るから安心しててくれよ!」

逃げる前に、伊月は自分の全荷物と服を調べた。
すると、やはり発信機が出てきた、千尋の言っていたことは正解だったようだ。

いつき「よし、これを取って・・・あとは逃げる場所だな・・・」

その時だった、千尋から電話がかかってきた。

いつき「千尋!?一体どうしたんだ?」
ちひろ「兄さん!今すぐ会社から逃げて!もう那由多さん達がそっちに・・・!」
いつき「なんだって!?早いな・・・わかった、すぐに逃げるよ!」

急いで会社を出た伊月、どうやらまだ那由多達は居ないようだ。
近くの狭い道路に入ってこっそり会社の入り口を見た伊月。
すると、那由多達が会社に入っていくのがわかった。

いつき「よし、逃げるなら今のうち、だな・・・!」

幸いお金に困ることはもうないだろう、遠くに行って住処を決めるしかないようだ。
それから伊月は電車に乗り、自分の家から2時間ほど離れた場所に移動した。
住むところを決める前に、まずは近くのホテルで一泊することにした。
その間、那由多と京と蚕からの電話の嵐がすごかった。
かといって出なければ怪しまれる、そう思い、何度も出ていた。
内容は簡単だ、今どこにいるか、何をしているか、そんな話ばかりだった。
近くのホテルに着き、とりあえずは一泊止まることを決めた伊月。
ホテルの従業員と話をしようとしたその時だった。

なゆた「ふふっ♪まさか伊月先輩も私達が居るとは思ってもいないでしょうね♪」
みやこ「うんうん!今度は何があっても逃がさないようにしないといけないわね♪」
かいこ「早く伊月さんを見つけて捕まえたいです♪」
いつき「(っ!?!?な、なんで・・・あいつらがここに・・・)」

                 〜続く〜


〜次回予告〜
もうこんなに遠くまで逃げたんだね!兄さん!
だけどなぜだろう・・・嫌な予感がする・・・
兄さん、絶対に油断だけはしないでね・・・!
お願い逃げ切って兄さん!今ここで逃げ切れば幸せが待ってるよ!
って兄さん!?どうしたの!?何があったの!?
次回!〜伊月、作戦負け?〜の巻!回避スタンバイ!

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