環境が変われば価値観が変わる。
昨今の痛ましい事件を見ていて感じることですが、変わっていく環境に順応できない人が増えているのではないでしょうか。
ベビーカーでネズミの国行っている方も、この加害者の両親も、根っこの部分では同じように感じてしまいます。
結婚すれば、環境が変わり、子供が生まれれば価値観も変わるわけですが、独身時代の価値観のまま、結婚生活や子育てを行った結果、子供へ寄り添う事が出来なくなっているのではないのでしょうか。
理想は誰しも持つもので、その理想に向かって歩んでいくのが人生だと思います。
ただ、理想を体現する段になって、必ずしも理想通りにいかない事は多々あるわけで、それを挫折と取る人もいれば、現実として受け入れる人もいるわけです。
現実として受け入れられれば、その現実に則した形で次の理想に向かって歩んでいけばよいだけなのですが、情報化社会と言われながらも、その実、自分が欲しい情報しか接する事が無くなった昨今、価値観の画一化が進んでしまっているように感じます。
個性を求めてネットで検索し、誰かの何かを模倣した挙句、その模倣した人達だけが集まり個性の欠片もなくなっているのではないのでしょうかね。
本来持つべき自分の価値観を 誰かに委ねてしまっていませんか？
価値観とは選択するものではなく、生きていく過程で自分の中に生まれてくるものです。
ところが、昨今はこの価値観を選択する人が増えているように思えてなりません。
こういう価値観を持ちたい。
という気持ちを否定するものではありません。そう思うのであれば、そういう価値観を得られるよう生きればよいのですが、価値観のみを選択し、その選択した価値観を判断基準にしてしまった結果、行動と気持ちのバランスを崩した挙句、痛ましい結果に繋がってしまっているのではないのでしょうか。
価値観については、わかりやすく言えば「インスタ映え」でしょうか。
本当に、その場所に行きたいの？
本当に、その服が着たいの？
本当に、それが食べたいの？
本当に、そういう行動がとりたいの？
という事なのかと。
インスタに乗せるという価値観だけで、どうでも良い場所に行き、趣味ではない服を着て、大して旨くもないものを食べ、意味不明な行動をとっているだけですよね？
子供ができれば、何かと制約を受ける事があるわけですが、子供がいるからこそ得られる事もあるわけです。それらを受け入れていけば、自ずと価値観が変わっていくものなのですが、子供が居ても夫婦だけの生活の価値観を持ち続け、結婚しても独身の時の価値観を持ち続け、本来受けるべき制約を受けないようにした結果、子供が出来て本来得られる価値観に気が付かなくなっているのではないのでしょうかね。
晩婚化が進んでいる事や単身世帯が増加しているのも、そういう事なのではないのでしょうか。
■5歳虐待死 電灯ない部屋で勉強
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5147712
死亡５歳長女 ３月搬送時におむつ、トイレ無理なほど衰弱か
東京都目黒区で今年３月、船戸結愛（ゆあ）ちゃん（当時５歳）が虐待され死亡した事件で、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された無職で父親の雄大容疑者（３３）と母親の優里容疑者（２５）が結愛ちゃんに対し、電灯のない部屋で暖房もつけずに書き取りなどの勉強をさせていたことが捜査関係者への取材で明らかになった。警視庁捜査１課は育児放棄（ネグレクト）状態だったとみている。
同課によると、アパートには２部屋あった。両容疑者と２人の実子の長男（１）の３人は同じ部屋で、結愛ちゃんは１人で別の部屋で寝かされていた。
結愛ちゃんは早朝に１人で起きてひらがなの書き取りをするよう命じられていたが、部屋に電灯がないため、冬場でも寒く暗い中で勉強していたとみられる。結愛ちゃんはノートに「きょうよりかあしたはできるようにするから ゆるしてください」などと書き残していた。
雄大、優里の両容疑者は東京に転居して同居するようになった今年１月以降、結愛ちゃんをアパートに残したまま長男を病院に連れて行ったり、３人で東京・浅草の日本料理屋で外食したりしていた。一方で結愛ちゃんは１日１食しか与えられないこともあった。３月に搬送された時にはおむつをはいていた。自分でトイレに行けないほど衰弱していたとみられる。
雄大容疑者から日常的に暴行を受けていたとみられ、死亡時は両目付近に打撲の痕や体に複数のあざがあったほか、足の裏にはしもやけができていたという。【春増翔太、山本佳孝、土江洋範】
毎日新聞
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