私の名はズワ美。
今日も深海を歩いてる。
ロシアの彼に私の真っ直ぐな気持ちを届けに。
横歩きで逢いに往くの。
あ。
あんなトコに美味しそうなものがある♪
そうね。
ちゃんと栄養補給しなきゃ彼のトコには辿り着けない!
って、え?え?え”〜!!
あ、網に引っかかってグングン海中を浮上するぅぅぅ!!
あ…水圧で…気を失いそ…う…
…
……。
…美!
……ワ美!
「ズワ美!!」
……ん?…誰かの声が聞こえる…。
ハッ!
な、何?ココはドコなの?!
周りは仲間たちだらけで…?!
この網は…?
……!!!
捕えられたのね…!!
「ズワ美ぃぃ!!」
あ!向こうの網に…!!
「タラバチェンコチョフスキーさん!!」
「ズワ美ぃぃぃ!!キミも捕えられたのか!」
「人間はキミの美しい脚を!」
「あなたの素敵なミソも!」
「そうだ!ボク達はハゲでデブでメガネかけた人間に!」
「そうね!きっと、れん太だか何だかのテレビでレンタカーのCM観て安易に付けたハンネの!」
「カニデビューの新人に食べられるのねぇぇぇ!!」
…けれど、これだけは変わらない!!
「私達の愛は死んでも一緒よぉぉぉ!!」
《あ。もしもし。ラジオリビングですか?》
《ズワイとタラバの…ええ。セット1キロのヤツを…》
《…いえ、ミソ食ったコトないんで、剥き脚セットの方を
》
ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
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