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2017年10月29日21:15

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複線化当時の鉄橋が損傷し、開業当時の鉄橋は無傷。

この二週、週末ごとに台風が襲来する格好となっていますが、先週の台風21号の被災で鉄橋の一部が沈下した南海本線では、近く無事だった方の鉄橋で単線で運転を再開するそうです。
興味深いことに、鉄橋を挟んだ樽井と尾崎の両駅は元々拠点機能を有していたようで、樽井行きの普通列車は通常時からレギュラーで設定されており、また尾崎は特急停車駅で上下線に待避機能がありました。
従ってこの区間の単線運転には配線までを弄る必要はなさそうで、これも不幸中の幸いではあるのでしょうね。

<南海本線>単線運転で近く再開 樽井−尾崎の不通区間 13
2017年10月28日 15:06 毎日新聞
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4834536

(以下引用)

 台風21号の影響で大阪府南部の南海本線樽井−尾崎間が不通となった問題で、南海電鉄は28日、橋の強度が保たれている上り線での単線運転を近く再開する方針を発表した。今後、台風22号の影響を見極め、試運転する。

 単線運転では終日30分間隔での運行になる。下り線の仮復旧は約1カ月かかるという。

 レールがゆがみ不通となったのは、大阪府泉南市と阪南市の境を流れる男里(おのさと)川の橋上。南海によると、21号に伴う急な増水で橋脚部が傾いたことが原因。上り線は、安全性が確保されていると確認した。【山下貴史】

(以上引用終わり)

ところで以前の記事に書かれていた鉄橋の建築年代を調べたところ、上り鉄橋の建築年である1897年はこの区間の開業年であり、下り鉄橋の建築年の1918年は複線化の年でした。
明治時代に作られた鉄橋が無事で大正時代に作られた鉄橋が一部損傷したというのも何やら示唆に富んで見えますが、それはそれとして、この仮復旧により開業当初20年あまり実施されていた単線運転の形態に約一世紀ぶりに立ち戻るというのも興味深い話ですね。
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