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2017年09月06日08:52

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9月6日(水) #1463 台風の一生

おはようございます。木下藤吉郎です。


今から80年前の1937年(昭和12年)の今日、岸田國士(きしだ くにお)、久保田万太郎(くぼた まんたろう)、岩田豊雄(いわた とよお)の3氏の発起にて、劇団「文学座」が結成されました。

■文学座 - Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E5%AD%A6%E5%BA%A7


また、今から40年前の1977年(昭和52年)の今日は、演歌歌手の氷川きよし(ひかわ きよし)さんの生まれた日です。

■氷川きよし - Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B7%E5%B7%9D%E3%81%8D%E3%82%88%E3%81%97






















9月6日 水曜日

今週は、台風についての話を書いております。今回は、台風はどうやって生まれ、発達し、日本列島に襲ってくるのか、そしてどのように衰えていくのか、そうした台風の一生のメカニズムについて語っていきたいと思います。

台風は、「熱帯低気圧」の発達したものであり、ゆえに熱帯地域が台風の故郷であります。

厳密に言えば、台風の卵である熱帯低気圧は、だいたい日本のはるか南の、小笠原諸島や台湾、フィリピン、グアム島のあるあたりの緯度の太平洋上で発生します。

そしてその周辺は、小笠原気団(太平洋高気圧)や熱帯モンスーン気団の影響を受けて、海水温が高くなっています。熱帯低気圧はこの海に含まれる熱エネルギーを吸い上げて発達し、中心付近の最大風速が秒速17メートル以上になりますと、台風と呼ばれるようになります。
※ ゆえに、台風が通過した海域は若干水温が下がる。

台風は海水温の高い海域にいる間は発達を続け、最盛期は中心気圧が940〜930hPaくらいまで低下し、その時の状況次第では900hPaを割り込んで800hPa台にまで発達する事もあります。概ね950hPaを下回る中心気圧になりますと、台風の目が雲画像にはっきりと現れるようになります。

一方で、台風は日本列島に近づくと、北からの冷たい空気に触れる事でだんだんと熱帯低気圧としては衰え始めます。とくに日本列島に上陸しますと、台風を取り巻く渦状の風が建物や山脈にぶつかるために気流が乱れ、急激に台風は勢力を弱めます。

そして、日本列島から北または東に抜ける頃には、熱帯由来の温暖な空気と北の大陸由来の冷たい空気とが混ざり合う事で前線を伴うようになり、温帯低気圧に変わって、台風としては「消滅」する事になるのです。

ただ、台風から温帯低気圧に変わる事は、必ずしも「弱くなったから」であるとは限りません。過去には、台風として台湾や沖縄付近を襲った後、中国大陸または日本海沖で温帯低気圧に変わり台風としては消滅したものの、今度は北の寒気と暖流の対馬海流の影響を受けて、温帯低気圧として「再発達」し、東北や北海道に、へたな台風より甚大な風害や水害をもたらした事例があります。台風は、条件次第では「爆弾低気圧」に変身するケースもあるのです。

一応、台風の一生の典型的な話は以上になりますが、問題は「進路」によってどこが被害を受けるかにあるところが大きいのでは、とみなさんはお考えの事と存じます。明日はそこを突いていきたいと思います。
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