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2017年08月27日20:36

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【映画】 ワンダーウーマン 【☆4.0】

※記憶保持が主目的の為ネタバレ全く自重していませんので、今後観る予定のある方は読まないことをお薦めします。
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【ワンダーウーマン】 (Theatre)
2017年
総合評価 3.9 → ☆4.0

「シナリオ」 (1.0) … 4 → 4
「演出全般」 (1.2) … 4 → 4.8
「心理効果」 (1.5) … 4 → 6
「視覚効果」 (1.1) … 4 → 4.4
「音響効果」 (0.9) … 4 → 3.6
「教養/啓発」 (0.8) … 3 → 2.4
「俳優/声優」 (0.7) … 5 → 4.2
「独創性」 (0.8) … 3 → 2.4
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【ストーリー】
混沌を極めた世界大戦を食い止める為に黒幕の神様アレスを倒すべく、一人のアマゾン族の女性が立ち上がった。今なお知られざる第二次世界大戦秘話である。
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≪キーワード≫
アメリカ アメコミ DC

【魅力】
・世界観
・総合演出
・笑える
・泣ける
・女優
・アクション全般
・音楽
・前作までの負の遺産から目を背けていない

【不満】
・特に無し

【印象に残ったシーン・台詞】
???「盾だけで闘う」
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【少し突っ込んだ感想】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%A6%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
現在、ウィキペディアでは「第一次世界大戦中のワンダーウーマンの活躍を描く。」と書いてあるけど、いくらファンタジーとはいえ明らかにナチスな設定だったので第二次の誤植だろう。

ワンダーウーマンの扱いは難しい。スーパーマン並みの強さを持っている癖に武術の達人だったり(弓とか要らないでしょ)、空を飛べたかと思えば近未来ステルス戦闘機を愛用してたりもする。完全な超人設定にすると青タイツとキャラが被ってしまうし、ちょっと喧嘩の強くて頭の良いオネーサン設定にすると、マーベルのロマノフのようなエージェントな位置づけにせざるを得ないけど、残念ながらDCにはそのレベルの秩序のある世界観は確立されていない。それを無理矢理引きずりだそうとすると、BvsSのような投げやりな展開になってしまう。

今作は、そんな前作の失敗や扱いにくい素材を最大限上手くまとめ上げた感がある。まあ細かい部分を突っ込み出したら酷いことになるけど、それはアメコミ実写には必要悪だし、見方を変えれば、その必要悪を、どれほど上手くカムフラージュして「意識させないように」するかがアメコミ監督の腕の見せ所ではないだろうか?

誰もが知る第二次世界大戦をテーマに、安定のヒール役としてドイツを起用。カルチャーギャップを中心とした適度な笑いと恋愛と涙腺を刺激する展開、そして誰もが賛同する反戦の意思表示。そこにきて美的センスやユーモアセンスなども含めた演出力が標準以上だったので映画として十分優秀と言える。そして同時に、もはや負の遺産と化したシリーズ前作とぶれずに調和させていた点は素晴らしい。まあ、前作のおかげで相対評価が上がった点も否めないけど。

前作で大して印象が良くなかったヒロイン役の女優も、今作ではとても魅力的だった。エンタメ映画としての監督のセンスは嫌いではない。


【蛇足】
そのうちアマルガム・コミックスな展開も期待してるので、この調子でDC頼むで!
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