>同党ベテランは、政権の現状について「まさに火だるまだ」と>
稲田氏の後継人事 改造焦点に
7/29(土) 8:57 掲載 .
対応遅れ傷口広がる=後継人事、改造の焦点に−稲田防衛相辞任〔深層探訪〕
7/29(土) 8:32配信
時事通信
南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報問題で、稲田朋美防衛相は28日、引責辞任に追い込まれた。安倍晋三首相が野党の罷免要求を拒否し、稲田氏をかばい続けたことが、かえって傷口を広げた形だ。文民統制(シビリアンコントロール)が揺らぐ事態に至っただけに、8月3日の内閣改造では、後継人事が焦点の一つとなる。
◇狂ったシナリオ
「こうした結果となったことについて、改めておわびしたい」。首相は28日、首相官邸で記者団に対し、自らの任命責任を認め、稲田氏辞任を陳謝した。
稲田氏は防衛相就任以来、閣僚としての資質を問われ続けてきた。東京都議選の応援演説では、自衛隊の政治利用と受け取られかねない発言をして、与野党から厳しい批判を浴びたが、首相は稲田氏を擁護。内閣改造に合わせて交代させ、事態の収拾を図る考えだった。
政府関係者は「首相は辞めさせるリスクを悩んでいた」と振り返る。首相は第2次政権発足以来、思想・信条が近い稲田氏を閣僚や自民党要職で重用し、先の内閣改造では党内のやっかみを振り切って防衛相に抜てきした。稲田氏更迭となれば、任命判断が誤りだったと自ら認めることになりかねず、野党に格好の追及材料を与える。
しかし、日報問題をめぐり稲田氏と陸上自衛隊の対立は先鋭化。非公表とした判断に稲田氏が関与したか否かについて、防衛省・自衛隊内の見解の相違が露呈するなど混乱が拡大した。稲田氏は27日、特別防衛監察を報告するため首相と会談した際、「私、もう辞めます」と伝え、首相も受け入れた。
「今思えば、都議選の時に辞めさせておけばよかった」。政府関係者は狂ったシナリオをこう悔やんだ。
◇安定感重視
防衛政策に明るいとは言えない稲田氏の登用は、自衛隊との信頼関係を大きく動揺させた。後任の人選について、首相周辺は「安定感が重要だ」と指摘。自民党内では「次の防衛相はエキスパート起用しかない」(中堅)との声が上がり、防衛相経験者である小野寺五典、中谷元、浜田靖一各衆院議員や林芳正参院議員の名前が取り沙汰されている。
石破茂前地方創生担当相も経験者の一人だが、首相の政権運営に批判的な発言を繰り返している。同党内では「石破氏は入閣要請があっても受けないのではないか」(別の中堅)との見方が出ている。
◇「火だるま政権」
首相は稲田氏辞任で日報問題に一区切りを付け、内閣改造・自民党役員人事で政権の再浮揚を図りたい考えだ。しかし、野党は日報問題でも衆参両院で首相と稲田氏の出席を求めて閉会中審査を行うよう要求、政権への攻勢を強める構えだ。学校法人「加計学園」の獣医学部新設の問題も収束には程遠く、改造後もこれら難題への対応を迫られるのは必至だ。
かつて首相は、稲田氏を英仏百年戦争でフランスの救世主となったジャンヌ・ダルクと称したことがある。これを踏まえ、自民党中堅は「ジャンヌ・ダルクは最後、火あぶりの刑になった」と冷ややかに語った。同党ベテランは、政権の現状について「まさに火だるまだ」と評した。
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170729-00000035-jij-pol
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https://news.yahoo.co.jp/pickup/6248656
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