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2017年07月16日10:18

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初公開当時、SWをPLAY、未知との遭遇をPRAY、と評したのは大林宣彦だったが。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』メイキング映像公開
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=4670733
スター・ウォーズは、アメリカンニューシネマの最後に登場した、もはや西部劇が作れない時代の、設定を西部開拓時代から宇宙空間へと移転した、三流の宇宙アクションに過ぎなかった。それは世界中で予想以上の大ヒットをしたのだが、続編が制作されるたびに、世界観は単純な勧善懲悪ものではなく、よりダークに、シリアスへと変貌していったのだ。それはあたかもベトナム戦争の終結と敗戦のトラウマに悩まされながらも、アメリカという国家の根源的なテーマ、暴力と反暴力、善と悪という神話的なテーマへと作品が深化していったことを意味する。

スター・ウォーズとは、神話をもたないアメリカの現代史の投影であり、純粋すぎる思いが邪悪なものに冒されて、やがて恐怖の象徴になるというアメリカという国家の矛盾のカリカチュアであり、パロディなのだ。

このメイキング映像になかで、微笑むキャリー・フィッシャーの現実の運命の残酷さに胸が痛む。それでも映画のなかの彼女はこれからも永遠にレイア姫なのだ。

この夏が過ぎて、秋が過ぎ、冬の始まりに、いつも家族三人で見てきたように、私たち家族はまた同じようにスター・ウォ―ズの新作を見に行くだろう。幼児だった息子はもう社会人になり、若かった私と妻はいまや中年のどんづまりだが。
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