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2017年06月08日23:51

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2017年5月宮崎滞在記2日目 その2 宮崎国際音楽祭「愛に生き、愛に死す」

今年の5月宮崎国際音楽祭では、初めて最終プログラムを見ることができました。
いや、もう、凄かった。
よし、来年も行くぞ!
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5月宮崎滞在2日目の午後〜夕方は、15時から宮崎県立芸術劇場で行われた「ヴェルディの世界『愛に生き、愛に死す』」を観た。
これは宮崎国際音楽祭のトリのプログラム。
宮崎国際音楽祭には去年初めて行ったのだが、私が観たのは音楽祭の中日ごろにあった「気軽にクラシック」という、音楽にそれほど馴染みのない人や子供たちも楽しめるプログラムのみ。宮崎滞在の日程の関係で最後のプログラムを見ることができなかった。
宮崎国際音楽祭のトリのプログラムを見るのはこれが初めてなのだ。
 
入り口でチケットをチェックしてもらい中に入ると、この劇場の理事長であり、かつこの音楽祭の総監督でもある佐藤寿美氏が入ってくる人たちに挨拶をしている。
会場には宮崎県知事をはじめ、「みちくさ」の福永栄子氏、県立劇場演劇ディレクターの立山ひろみ氏など、宮崎で活躍し宮崎のメディアでよく顔が出ている方々があちらにもこちらにも。
このプログラムは題名の前に「UMKクラシックス」と書いてある。UMK(テレビ宮崎)は宮崎のローカル局の一つ。他にも多くの大手企業スポンサーがついているようだ。このプログラムのみでなく、この音楽祭全体に宮崎の様々な組織が関わっている、宮崎が県をあげてやっている音楽祭なのだ。
 
で、公演の中身だが。
題名は『愛に生き、愛に死す』となっているが、内容はオペラの『椿姫』。
オペラだから舞台セットを組んでやるのかなと思ったら、舞台セットはなく、歌手がオーケストラの前に立ったり座ったりしてやる形式。さすがに衣装は場面に合ったものを来て出てくるが、やはりお芝居より音楽がメイン。
歌はイタリア語だが、スクリーンに日本語の字幕が出ていた。
 
で、その中身は。
観に来て、ほんっと良かった。
オーケストラ演奏者の中には、徳永二男氏のような日本屈指の演奏者もいる。私は比較的前の席に座ることができたので、演奏者の様子・表情もしっかり観ることができた。
で、歌の方だけれども。
お恥ずかしい話だが、私は『椿姫』を観たことがなかった。ちょうど今回の宮崎滞在の数日前に、NHKの「ららら♪クラシック」というクラシック音楽解説番組で『椿姫』をとりあげていた。私はそれでストーリーを知り、ダイジェスト的な映像も見ていた。
『椿姫』の主人公ヴィオレッタは若い娼婦ということになっているが、映像ではそれなりに年のいった人がやっており、顔がアップになるとやはりどうしても違和感を覚えてしまう。
まぁ、オペラで主役をはる人はそれなりに年期のいった人だろうから、これは仕方がない。普通のお芝居ならある程度年齢に合った配役にするのだろうが、オペラとなると主役をやれるほどの歌唱力となるには年期も必要そうだから、なかなかそうはいかないのかもしれない。
今回、主人公ヴィオレッタを演じ歌う中村恵理氏は若く、その点では見た目に違和感がない……はずなのだが。
中村氏に何も悪いところはないのだが、お顔と雰囲気が女子バレー部のキャプテンをやっていたえらく元気な女の子に似ていて、最初のうちはその子とダブってしまってどうしても「可憐で病弱」には見えんかった。(笑)
しかし、話が進み、いよいよヴィオレッタの死期が近づいてくると、だんだん可憐で病弱にしか見えなくなってきて、やはり芸の力というのは凄いものだと思い知らされた。
また、ヴィオレッタの恋人アルフレードの父親ジョルジョ役をやっていたアンドリュー・シュレーダー氏は他の出演者とは違う貫禄があり「息子の将来を思うあまり二人を無理やり別れさせる憎まれ役だが、実は真っ直ぐで情の厚いお父さん」という役が最初からしっかり伝わってきた。
いろいろな面で圧倒され、驚かされたけど、一番驚いたのは、前夜に宮崎観光ホテルのエレベーターでご一緒し「何階ですか?」と言ってボタンを押してくださった美人が、この舞台で重要な役として歌っていたことかな。(笑)

そんなわけで。
すっかり良い気持ちになった私は、この音楽祭オリジナルの手ぬぐいを購入。
この後、別の行われた交流パーテイに着物で行った際に早速この手ぬぐいを使った。
その交流パーティ会場でもあり、私が宿泊していたホテルでもある宮崎観光ホテルへは、このプログラムと交流パーティの両方を主催しているUMKが用意した送迎バスで移動。
ホテルに到着し、自分の宿泊している部屋で大急ぎで着物に着替えることになったのだが、このことについてはまた明日。
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