スイングにとって肩甲骨は大切。肩甲骨は背中で動く骨であり、骨が動くならば、筋肉はその影響を受ける。筋肉は縮む事しかできないから、元に戻るためには、反対側を伸ばすしかない。相対になったふたつの紐が伸び縮みする。
肩甲骨も多くの筋肉が繋がっているわけだが、右から左へとスイングするとき、肩甲骨もその動きによって移動するのは確かだろう。その時、肩甲骨の稼働を超えて移動することは不可能だから、その移動のスムーズさとスイングの移動のスムーズさは関連していると考えるのが妥当だ。
トップの位置に移動するとき、肩の筋肉が動き、右の肩甲骨は外側に開いた感じに、左の肩甲骨は、前側に出るような位置に置かれる。
左の肩甲骨がより左側によっているから、これが右に動ける範囲がスイングの幅という事になる。
右の肩甲骨は外側に開くように位置づいているから、これが前に曲がるように出るのがスイングの初動に起きる事になる。この前に出るという動きは自然と体を左向きに動かす働きを持つ。
その時、体を開くと力が逃げてしまうが、体全体が前に向こうとする力(体の左側に開こうとする力)が利用されないはずもない。
これらの動きで重要なのが背骨の移動であって、なるべく移動しない方がよいようである。背骨が移動すると、さまざまな場所が緩んだり、締まったりするため、全体のバランスがどうなるかは不明確だ。
いずれにしろ、こういう動きはスムーズに、そしてささやかに行われるもので、意識してそれを強化するようなものではない。そのように動く事が相応しいが、それを更に早く強くやればスイングが強化されるわけではない。
そのような軌道やタイミングを持つべき話と、その力の発生源はまた別物という話になる。
どちらにしても、肩甲骨を無視したスイングではダメなんだろうという気がしている。
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