映画・湯を沸かすほどの熱い愛は傑作？駄作？

映画『湯を沸かすほどの熱い愛』をCATVで観る
https://www.youtube.com/watch?v=PRx-P0iC4UE




下町で銭湯を営んでいた、いじめにあい不登校の高校生の娘と夫と
三人暮らし一年前夫が湯気のように蒸発して娘と二人で辛い日々に
耐えていた、夫がいないので銭湯が営業出来ず
幸野双葉（宮沢りえ）パン屋店員のバイトしていた双葉は突然
倒れ病院に搬送されると、末期ガンの診断で2〜3カ月の余命と医師に言われる
このギリギリの状況で母、双葉がとった行動は娘を自立させるためいじめに立ち向かい
させ登校させること蒸発した夫（オダギリジョー）を見つけ出し、家業の銭湯や生活を再生させることそして家族の絆を洗い出す映画の後半は意外な展開が待っている
https://www.youtube.com/watch?v=hkrXLuTWcb4



宮沢りえと言えば
昨年東京芸術劇場舞台『おのれナポレオン』の主役、女優・天海祐希（45）が軽度の心筋梗塞のため降板、舞台公演一週間前に宮沢りえが代役を引き受け見事に演じ女優としての力を見せ賞賛された、プライベートでは自分のプロデュース、マネージメントをしていた実母（通称りえママ）の急死そして二度の結婚で二人の子供の母になって現在44歳
これらのことが宮沢りえを本格的な女優にさせたのだと思う、
この『湯を沸かすほどの熱い愛』では宮沢りえの力が充分発揮された佳作となっている
脚本は伏線が毛細血管のように全体に張り巡らされラストで見事にリンクする
脚本・監督は中野量太この作品が商業用長編デビュー作である、脚本を宮沢りえが読み
感激して直ぐに出演を承諾したという、また映画が完成して試写で宮沢りえが挨拶を
「脚本は面白いキャストは皆素晴らしいこれで映画が面白くなかったら監督の責任ですから」と言ったというこれは撮影中に監督中野量太が自分と同じ歳だということに驚いたということでこのような発言になった、確かにこの映画は家族の再生と絆がテーマになって
見事に成功している、私はこれを観て妻にも見せないと、と思い昨日妻と見直した
私は病気をしてから涙もろくなり妻と二人で大泣きをしながら観てしまった（バカ夫婦である）妻は「久しぶりねこんなに泣ける映画」と言った
この映画のテーマは家族の再生と絆、母、双葉（宮沢りえ）の演技は画面を集中させギリギリの気持ちを上手く伝える蒸発した夫（オダギリ・ジョー）は、なさけない夫の役が上手い
なさけない夫をやらしたら日本一だろう、いや、リリー・フランンキーというバイプレーャーがいた・・この二人を日本一にしょう、それほどオダギリ・ジョーは光っていた
家族の再生と絆をテーマにした映画が松竹にある『家族はつらいよ』である松竹は『男はつらい寅次郎』なき後この映画をシリーズ化しょうとしている監督は山田洋次
『家族はつらいよ』は小津の名作『東京物語』をベースに作られている、林家こぶ平がレギュラーで出ている先日TVで観たが林家こぶ平は生業としている落語同様に下手でつまらないルーティンの芝居をしているそもそもこの映画がつまらなく下らない『湯を沸かすほどの熱い愛』を観ると家族て複雑なものだと分かる、
監督は山田洋次この人が『男はつらい寅次郎』シリーズを撮り続けていなければ松竹はとっくに潰れていた会社だったそれほど『男はつらい寅次郎』シリーズは人気があり盆暮れ年に二回公開されるのだがその二本を観て映画を観た気分に慕っていた人が日本にどれだけ多くいたことか？・・私は映画ってそうゆうものではないと思う、また山田洋次監督は本気を出していないと思っている山田洋次監督が本気を出して作る作品は『男はつらい寅次郎』シリーズ以外で何本かあるのだが、この作品群は傑作である、私は山田洋次監督のガス抜きなんだろうと想像していた、だから今撮っている『家族はつらいよ』は質が悪過ぎる、だが『湯を沸かすほどの熱い愛』は山田監督が本気を出した出来になっている
だが、私はこの映画のラストに疑問を持っている☆５つが満点とするとこのラストがあることで、☆３になる、だいたいこのラスト違法だしリアリティがないこのラストを再考するならば私は☆６を与えたいそれほどこの映画を買っている、今年の日本映画では必見である、このことについて監督中野量太が語っている映画学校の卒業製作で同じラストを描いていたのだマイミクのカッシーさんがこのラストが先にありこのシナリオを組み立てていたのではと言われたがそれを調べていたらこんなのが出てきました
観客は大絶賛です
https://www.youtube.com/watch?v=_4rkaioc22Q






これほど質が高い映画がインデペンデントで出て来たので日本映画は安心だと思う次第です。はい。