世界戦で日本人が負ける典型的なパターンでしたね。
多くの世界戦を見てきましたが、日本人は強引にパンチを打つ事を好みません。
その為、どうしても手数が少なくなり、印象が悪くなります。
一方の海外選手は、インでもアウトでもガードの上からガンガン叩きます。
判定基準では、有効打を優先する事になりますが、実際は有効打が一発二発入るより、
手数が多く、見栄えがする方を優先しています。
1Rで全く手を出さない村田を見て、こりゃヤバイな、と思った人も多かったと思いますし、
3Rで有効打を重ねてダウンを奪った姿に、イケると思った人も多かったと思います。
自分の採点でも、1.2Rは落として、3〜9Rまでは村田、10〜12Rを落として、115-112でしたが、
ジャッジは手数を優先して116-111、115-112でした。
特に前者はダウン寸前の有効打を取らない限り、ありえないスコアなので、
その傾向が顕著だったと思います。
村田の敗因は、手数が全く出なかった事、右を過信し過ぎた事、右の後が続かなかった事で、
どれも過去の世界戦で日本人が犯したミスです。
エンダムは、ダウンした直後のRで積極的に仕掛けるなど、
ポイントの取り方を熟知している印象を受けました。
戦前から追いかける事が大切と言っていた割には追いかけられなかったので、
スパーで逃げる相手を徹底的に追い詰める技術を磨かなければ、
これから先は対戦相手を選ぶ必要があるでしょう。
相手の手数を減らすと同時に相手を削るには攻める事を意識して、
次の世界戦までの時間を過ごしてほしいと思います。
■ダウン奪ったのに… 村田諒太、判定負けに困惑隠せず
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4581906
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