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2017年04月10日08:54

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4月10日(月) #1364 菜種梅雨(なたねづゆ)を斬る!

おはようございます。木下藤吉郎です。


今から65年前の1952年(昭和27年)の今日、NHKラジオ連続ドラマ「君の名は」が放送を開始しました。このドラマは反響を呼び、映画化、ドラマ化の中で「真知子巻き」と呼ばれるマフラー(ストール)の巻き方が流行するなど、社会現象となりました。
※ 2016年に公開されたアニメ映画の「君の名は。」は、多少この作品に影響を受けた可能性は考えられますが、直接の関係はありません。

■君の名は - Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%90%9B%E3%81%AE%E5%90%8D%E3%81%AF


また、同年の今日は、シンガーソングライターの さだまさしさんの生まれた日です。

■さだまさし - Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%81%95%E3%81%A0%E3%81%BE%E3%81%95%E3%81%97























4月10日 月曜日

今日が新学期のスタートとなる学校も多いことでしょう。まさに「もの皆改まる」新年度の本格的なスタートとなりますが、天気はすっきりしないようです。ここ何日かは曇りや雨のぐずついた天気が続き、きのう午後からは一時晴れ間の出た所もあったようですが、早くも天気は下り坂で、しかも明日は「春のあらし」になると見込まれていますから、残念なことに次の雨は西日本のソメイヨシノにとって「花散らしの雨」になってしまいそうです。

しかしながら、なぜこのソメイヨシノの見頃に重なるように、曇りや雨の日が長引いてしまう事になってしまったのでしょうか。

実は、3月の終わりから4月の初め頃というのは「菜種梅雨(なたねづゆ)」と言って、気圧配置が梅雨(つゆ)の時のように、日本列島に停滞前線が横たわる形となって、曇りや雨の日が長引くという現象が起こりやすくなります。かつてはこの菜種梅雨が顕著になり「花見には雨具が必需品」「卒業式、終業式は いつも雨」という不名誉なレッテルを貼られた事もあったそうです。

菜種梅雨は、俗に「冬の空気と春の空気を分ける前線による梅雨」という言い方があり、冬の天気を支配するシベリア気団からの高気圧の張り出しが弱まった頃に起こりやすくなります。

冬型の気圧配置が弱まると、大陸の高気圧の一部が分かれて移動性となり、日本列島に乾燥した晴れの天気をもたらします。これが真冬の時期における日本海側の地域の「束の間の晴れ間」となるわけです。

しかしシベリア気団からの空気の流れ込みが弱まりますと、この移動性高気圧の動きが北に偏り、日本列島は常に高気圧の端の「湿った気流」の通り道になってしまう事があります。この湿った空気の影響で曇りや雨のぐずついた天気になりやすくなり、また東シナ海では低気圧が発生しやすくなって、南岸低気圧や日本海低気圧となり、春のあらしや早春のなごり雪をもたらすわけであります。

そして、今回の菜種梅雨にはもう一つ特徴があると私は思っています。それは、太平洋高気圧の異常な発達です。

太平洋高気圧は本来真夏の天気をもたらす高気圧でありますが、太平洋高気圧自体は年中存在し、冬の間もシベリア気団の勢力が弱まった頃に湿った空気を送り込み、春一番の原因となる日本海低気圧を発達させる原動力になっています。

その太平洋高気圧が、この冬から春にかけては異常な勢力となり、菜種梅雨をより深刻なものにしている、そんな気がするのです。

写真は、きょうまでの4日間の未明における実況天気図ですが、日本の南東から南岸にかけての等圧線に注目してください。東に中心を持つ高気圧から、西へ長く等圧線がのびているのがお分かり頂ける事と存じます。

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これは、東に抜けた高気圧が太平洋高気圧と一体になり、巨大な強い高気圧となった事を示していると私は思っています。その結果、日本列島には太平洋高気圧から大量の温かく湿った空気が送り込まれ、日本列島上空が雨雲の通り道になってしまった可能性が高いのです。

この他にもう一つ、この早春の時期は太平洋高気圧が異常発達したのが原因と見られる奇怪な現象の報告が届いています。それについては、また明日にしたいと思います。

■梅雨→類似の気象現象 - Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%85%E9%9B%A8
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