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2017年04月04日20:11

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【映画】 十三人の刺客 【☆3.7】

※記憶保持が主目的の為ネタバレ全く自重していませんので、今後観る予定のある方は読まないことをお薦めします。
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【十三人の刺客】 (DVD)
2010年
総合評価 3.6 → ☆3.7

「シナリオ」 (1.0) … 4 → 4
「演出全般」 (1.2) … 4 → 4.8
「心理効果」 (1.5) … 4 → 6
「視覚効果」 (1.1) … 3 → 3.3
「音響効果」 (0.9) … 3 → 2.7
「教養/啓発」 (0.8) … 3 → 2.4
「俳優/声優」 (0.7) … 4 → 2.8
「独創性」 (0.8) … 4 → 3.2
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【ストーリー】
極悪藩主を抹殺すべく12人の侍と1人の山男が立ち上がる。
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≪キーワード≫
邦画 時代劇 リメイク

【魅力】
・総合演出
・王道的な熱さ
・藩主のサイコパス演出
・笑える

【不満】
・特に無し

【印象に残ったシーン・台詞】
「ウパシー!」
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【少し突っ込んだ感想】
旧作未見。
字幕を付けたので問題なかったけど、セリフがイマイチ聞き取りにくかった気が。むしろ昔の時代劇っぽくて雰囲気出たのかもしれないけど、少し込み入った事情を正確に把握していくのは初見では辛いかも?

普通の黒澤的な展開なら、前半はほのぼのとした笑いを交えた雰囲気で、後半に行くに連れてシリアスになっていく気がするけど、この映画は前半からかなりグロいシーンで藩主のヤバさを表現してきたり、侍が仲間に加わるシーンのセリフなどなかなか胸を熱くするものがあったにも関わらず、なんか後半でも笑いの要素をチラホラ入れてきていた。殆ど山男が持っていってた気がするけど。

藩主のサイコパスな人格にはなかなかリアリティがあり、甘やかされすぎて快楽に鈍感になった末に、自分の死すらも客観的に楽しんでいる印象すらあったので、このへんは現代映画ならではの洗練された心理学的成果の恩恵を感じた。旧作はどんな藩主だったのか気になるところ。

戦闘も終盤になるともう敵も味方も疲れきって正気を失ってるカオスな部分なんかはリアリティを感じた。シナリオ底力もなかなかのもので、武士の本懐に対する見解の違いが対立の前提になっている部分などは教養になると思う。

まあ、紛れも無くエンタメ映画ですが。
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9 4

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