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2017年02月26日16:01

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災害時には条件を付して権限増大するのがよいか

私の知る範囲だと、たとえば3.11震災の時に、救急車が帰れないという事態も起こったと聞く。

震災発生とともに救急要請多発、初期は電話も通じたので要請に応じて救急車出動、ホットラインを通じて救命救急センターに連絡、傷病者搬送に至った。
しかし救急車は基地に帰るにあたっては基地の管制を受けねばならず、それが震災後の通信途絶によって不可能となり、帰還困難に。
結果として救命救急センターが一方通行で救急車を吸い込み続けるブラックホールと化した、なんて話も聞く。

その辺に関してはもしかしたら対応済みなのかもしれないが、
他、現場に権限があればできただろう対応というのは色々あっただろう。

尤も、現場の権限増大は慎重にしなくてはならないのもまた真実だと思う。
医師の指導を受けられるならば極力その指導の下に行われるべき医療行為もある。
たとえば輸液は有益だが患者の病状と組成とが合わないとそれによって死に至る危険もあり、
(例:透析で自尿のない人は厳密な水分管理を必要とする、とか、
低ナトリウム血症の人のナトリウムを急速補正すると橋中心髄鞘崩壊症候群という危険な合併症を起こす危険がある、とか)
現場判断での実施による利益がそういった危険を上回ると判断できる状況に限る必要があろう。



ということを考えると、やはり平時と災害時とで権限を分ける必要があろうか。

この場合、どこまで権限を拡大するのがよいか、という問題もさることながら、
災害時をどう定義するかの問題もあるか。

政府その他の公的機関による何らかの指定, 発令を経てなされるのが一番明確だが、
一方通信途絶下の状況においては、発表を受領できない可能性もある。
通信途絶下において事態を"災害時"と現場で判定するための基準も手順に盛り込む必要があると思う。

この辺、いろいろな畑から知恵を出し合って策定して欲しい所。




■熊本地震、医師と通信途絶…救急隊が輸液 法律想定せず
(朝日新聞デジタル - 02月26日 13:58)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4451045
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