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2017年02月21日15:15

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価値基準に何を置くか。そしてその価値は変化するもの。

昨日だったかもこの手の記事があった気がしたけど・・

いわゆる「都会も地方も、良さもあればその逆も・・」とか、
「住めば都」という定型文の向こう側には、実はもっと重要な要素があると思うわけで。

なんたって、その個人個人による価値基準に何を置くか、何があるか、であり・・。
自然の豊かさなのか、生活上の最低要件が各個人の基準を満たしてるのか、
仕事の有無なのか・・。

しかし、それさえも実は『変貌や変質』するもの。
子供を抱えている人ならば、学校などの教育環境を重視することがあり得るものの、
小学校から区切るとしたなら、最低限で12年程度。

医療重視とするなら、高齢であることを考慮するのか、高齢になった時のことを考慮するのか、
はたまた子供の小児科や産婦人科等の個別科目と自身の状態を考えるのか・・。

仕事を考えるなら、職自体の絶対数を重視するのか、自身の資質を考慮するのか・・。

どれもこれも、長年ずっと普遍的であるとは限らず、寧ろ各々変化するものが大半で、
変化がほぼないと思われるのはせいぜい「気候」ぐらいなもの。

当初不便さや何がしかの弊害があったとしても、未来永劫自分にとって変わらないということは
案外ない・・というよりも、それなりに順応する、または
「順応するべく努力や工夫されていくもの」。

その為の根源は、そこでの生活上“何を優先基準に置いているか”であり、
それがない、または根拠に乏しければ何処に住んでも僅か短時間で
音を上げてしまうものですよ。

基準は何でもよく、食べ物が美味しいということでもいいし、
そこでの仕事が性に合っていてやりがいがある、気候の相性が良くて精神的に充実する、
趣味を堪能するにもってこいである、おおらかさが合っている、等など・・

どれも平均して良いとか、総じて優秀であるとかを求めるから踏み出せない、
地方と都会に壁を感じてしまうんであって、全てが合致し、
かつ恒久的に諸条件が整うなんて地域は、都会にも地方にもないと思いますけどね。

これって、不動産の賃貸物件みたいなもので、何かを優先すれば自ずと何かは順位が下る、と。
基準数が一つか二つか各々異なるとはいえ、欲張ると大抵駄目。

また、よくある「ローカルルール」や「人間関係」もそう。
何か別なものが大きく満たされているとしたなら、それを優先保護すべく
それなりの努力が出来るもので、順応していくのが一般的。

とりわけ人間関係なんてのは、長い目で見れば見るほど大切なこと。
若年当時、ローカルでのそれに鬱陶しさや重たいものを感じ、それが希薄な都会を目指し、
結果として快適であったとしても、いつまでそう感じていられるかは全く別。

またはその逆に、都会に生まれ育った人がいきなり地方で戸惑いを感じたとしても、
その時の年齢や世代、置かれている立場や諸条件等が変わった時には
対応がそれなりに出来たりするものであるばかりか、いつしか快適になることも。

狭い日本・・いや、人間が社会を構成している以上、人とかかわらずに生きられないのであって、
それを基にした時、最後この世を去る時にはどれだけのふれあいがあったか、
案外そこに集約されて来るものでもあると思うわけで・・。
それには親交のための積み重ねと、伴うある程度の時間が必要。

その為の環境全般を考えた時、地方での生活はやはり人間らしさを形成するに
最も適している・・というよりも、それが元来自然だったのが、経済至上主義なのか何なのか、
“人工的に”無理矢理変えた歪な環境が構築され、その最たる“人工都市”に
多くの人が「快適だ」と思わされている、または「騙されている」のかもしれない・・と。

その点で、いきなり過疎の僻地へとステップを踏まずとも、各地方都市や県庁所在地、
あるいはその近隣といった所に焦点を当てていくと、その内更にその周辺も見えて来るもので、
気がつけば当初にあった壁というのは下がっている・・ということは往々にしてあるわけで。

それとは別に・・
地域毎でも事情は異なるも、現代は地方もその姿が徐々に変わり、
元々あった地域特性や光景というのが変質し、一見して都市部なんだか地方なんだか
わからないぐらいほどになってると思うんですねぇ。

元の老舗商店街が軒並みシャッターを降ろす中、一方バイパス等の主要道路近辺は
全国チェーンの多種店舗が連なり、コンビニが至る所にあり、ファーストフード店や
外食チェーン店が夜中まで灯りを点けている・・

絶対数こそ大都会ほどではないものの外観の構成は、
何処へ行ってもさほど代わり映えしない・・。

通信はもはや届かない場所が激減し、時間差は多少あっても通販で物が手に入ってしまう・・
言われるほど都会と地方の環境差って、案外なくなって来ていると思うのですよ。

交通の便?これも場所毎で異なるものの、日常の生活圏というざっくりとした括りでは、
各地方の「市」レベルに特化していくと極端に悪いとも言えない・・というか、
東京や大阪辺りの大都会レベルが『異常(過剰)過ぎる』と思うんですなぁ。

「徒歩数分レベルじゃないと不便」とか、「数分おきに電車が来ないと話にならない」とか・・
それは大都会での人口数に伴う生活要件がそうさせたのであって、
地方にもすべからく合致させないと生活が成立しないわけじゃあないのであり。

世界各国隅々まで・・というとオーバーかもしれないとはいえ、
その点で日本はこんなに狭い島国なのに、贅が過ぎる・・
ということは言える気がするんですがねえ・・。

■2016年、移住先人気ナンバー1は何県? 「田舎暮らし」から「地方暮らし」へ
(THE PAGE - 02月21日 08:13)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=177&from=diary&id=4442230
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