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2017年02月14日20:17

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上野先生の主張の要諦は「貧しくなる」ことではないんだけど。

■上野千鶴子「みんなで貧しく」が物議 「バブルを満喫してきた世代が何言ってるの?」
(キャリコネ - 02月13日 14:42)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=4429933

上野千鶴子東大名誉教授の語った本論に対する批判が喧しい。

「平等に貧しくなろう」とは、確かに表現がマズ過ぎる。
これまた、刺激的な言葉を使って炎上商法を狙ったものか、と思ってしまう。

「高度成長もバブルも満喫した世代が自己満足で『平等に貧しくなろう』とか言ってんじゃねーよ。こちらの世代は生まれてこの方ずっと貧しいんだ」
という感情的な反発も多いが、
「いくらでも海外に雄飛して資質を磨くチャンスが待っている。そうした有為な人材が日本を豊かに発展させようとしてるのに、その志を足蹴にするものである。」
との批判は一握りのエリート層から。


まあ、そうであろう。
あの言葉を正面から受け止めれば、ごもっともな批判である。

これ、
『みんなで(より大勢の人が)豊かになろう』、あるいはそれが実現不可能だと思うなら、『みんなで豊かさをシェアしよう』とかいう表現ではいけなかったのか。

実際、上野先生は、「国民負担率を増やし、再配分機能を強化する」と語っておられるが、先生の真意はまさにそこにあるのだと思う。
能力と資質を秘めたエリートの視線は、自身の活躍する舞台を国際社会に向けており、そうした社会主義色の匂いのする論にはハナも引っ掛けないかもしれないが、資本主義の限界論を唱える向きも増えてきた現在、小生は、積極的な支持をするつもりはないものの、十分傾聴に値する主張だとは思っている。

とはいえ、「どうやって」まで踏み込んで語られない限りは、論考としてはまこと底が浅いと言わざるを得まい。
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