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2017年02月10日18:18

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『ドクター・ストレンジ』

広島では日本語吹替4DX3Dと字幕2Dの二択ということで結局、2度観に行くことに。

ストレンジさん初登場シーン(まだヒーローになる前)の出オチ感からしてこの映画、面白くなるぞ、と期待させてくれる。ストレンジさんが70年代オールディ―ズ好きという設定はのちのちあのヒーローとからむための伏線だろうか…傲慢で付き合いづらい性格描写はカンバーバッヂさんがシャーロック役で磨き上げたところw

交通事故で外科医としての技能を失い、一縷の望みを求めてカトマンズの僧院に入門するストレンジさん(それまで科学的でないものは認めないという態度だったのに幽体離脱させられてあっさり軍門に降るストレンジさん、結構ちょろい)。ミスターではなくドクターだ、といいはるストレンジさん、師となるエンシェント・ワン(演じるは『ナルニア国物語』の白い魔女、『コンスタンティン』のガブリエルことティルダ・スウィントンさん)にもうあなたは医者ではないとたしなめられる始末。

モルドさんやウォンさんは原作とは違う立ち位置で登場。特にウォンさんのキャラはこわもての外見からはうかがい知れない性格があることをちょっとした描写で示していて、それがモルドさんとウォンさんがそれぞれラストで選ぶ道への伏線につながっている。

 バトルシーンは、上下の概念や事件の経過でさえも相対化する壮絶な魔術合戦。どこでもドアやタイムふろしきを振り回しながら戦っている感もあり。ラスボス(原作でのドクター・ストレンジの宿敵)との決戦では、もうギャグすれすれの大技まで使って、まさに未体験の視覚。見ながら思ったのは、『ウルトラマン』「無限へのパスポート」はこの世界観をめざしたものだったのだろうなということ(もちろん1960年代の技術では不可能だったわけだが)。あと、その戦いの最中に巻き込まれながら、何が起こっているのかまったく気づかないままの、よくみかける爺様w

いかにもヒーロー物らしい絵になる場面が多いのは当然だが、私が気にいったのは重傷を負って生死の境をさまようストレンジさんが幽体離脱して元恋人の救急医に自分の手当てを指図するシーンと、エンシェント・ワンから「マスター」の称号を与えられたストレンジさんが「ミスターでもマスターでもない、私はドクターだ!」と言い放つ場面。後者について、それまでのドクターの名乗りは過去の栄光と自らの傲慢さによるものだったが、この場面で改めて医師とはいかなる存在かを自覚したことを示す場面だったわけで。

アベンジャーズの中で世界観的にはあの人が一番からみやすそうだな、と思っていたら、ラスト近くの引きで次の冒険はそのヒーローがらみの事件であることが示されて大いに納得。次回も楽しみ。

しかし、マーベル・シネマティック・ユニバースの作品はエンドタイトルが出てもすぐに映写室を出てはいけないということを知らない人は相変わらず多いなあ(映写室が明るくなる前に出て行った人の中には『この世界の片隅に』がきっかけで改めて劇場通いを始めたと思われるご高齢の方もいて、これは知らなくても仕方ないかも)
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