“おヒョイさん”藤村俊二さんが死去
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ワタシの覚えてる藤村俊二さんは、「ぴったしカンカン」の回答席の一番左端にすわってボケを連発してる、あの姿ですね。
この人の凄いとこは、いくらボケても全く嫌みにならなかったこと。和んじゃうんですね。
一度司会代理やったことあったんですがムチャクチャでしたね(笑)横からボケかますのが合ってたんです。
そんな人が「江戸の牙」って時代劇で主人公側の悪人討伐メンバーに名を連ねたときビックリしましたよ。
ああいうのは里見浩太朗さんやら杉良太郎さんやら、個の強烈に立つ人でないと成り立たんのに、なんか違うでしょと。
彼の役割は、普段は奉行所内で冴えない仕事ばかりやってる「本所方」4人組の一人。
だがその実態は世にはびこる悪を人知れず征伐する幕閣お偉いさんお抱えの特命捜査機関「江戸の牙」という設定。
天地茂・若林豪といったコワモテ二枚看板を、坂上二郎さんと共に支える役柄でした。
藤村さん敵陣に乗り込むとき必ず爆弾放り込んで幕開くのね。んで殺陣は小太刀の逆手切り。
いっつもあぶなっかしい剣裁きでハラハラさせました(笑)これもキャラクターのなせる技。
西遊記�兇龍摸供頁呂�変身して人間になる）もやりました。
第一弾が大好評で作られた続編、堺正章さんや夏目雅子さんといった立ちすぎるキャラクターに何か新味をとスタッフ考えたんでしょう、前作では乗り物でしかなかった馬を人間にするアイデアを出した。
玉龍は言動が幼稚園児か小学校低学年みたいな幼い感じなんですね。これまた藤村さんでないと出せなかった味だったと思います。
旅番組のナレーションを降りたのは知ってましたが、たぶんその時点で具合悪かったんでしょう。
来るべきもんが来てしもたな・・・
昭和九年会、大平透・大橋巨泉・永六輔・相川欽也と次々に物故していく中、この人も後についていってしまいました。
昭和は遠くになりにけり・・・
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