第九のオーデイション

高１の時に年末の第九にオンステして以来、確か１０回ほど歌った時に、第九はもういいや、という気分になってやめた。それでもなんとか記念（市政や創立、合唱連盟記念とか）のステージがあるたびに、声がかかって歌った。かれこれ２０回以上になるか。

一番しんどかったのは大学時代、古い富山市公会堂でオンステメンバーが４００人だったか、段に入りきらず上手下手の花道まで広がってごちゃごちゃで歌った時のこと。もう二度とこんなとこで歌うもんか、と思ったくらいだ。

まあ第九はお祭りだから。

金沢で例年４月〜５月の連休におこなわれていた「ラフォルジュルネ金沢」がとりやめになって、新しく「風と緑の楽都　音楽祭」として再出発することになった。その第１弾（２０１７）は「ベートーヴェンが金沢にやってきた」である。そこで第九を歌うメンバーをオーデイションで募集した。

第九は合唱じゃない、というのが持論で、あんなもんまともに歌えばのどを壊す、ということで、男声メンバーがいなくてなんとか、と頼まれれば出るけど、今さら、である。（我ながら自慢らしい話だ）。ところが今回は練習回数が９回、メンバーはオーデイションで選ぶというので、それなら受けてもいいかな、と受けた。

新聞記事によれば、応募１５０名で１２０名選抜とのこと。確かにそれくらいなら音楽的にいいものができる。でも昨日のオーディションで自分のグループは欠番らしきものが３つほどあったから、意外に応募したが来なかった人がいるのかも。

だが、自分の出来は悪かった。課題曲の練習番号M、というのは４声が一斉に[freude shoner]と歌う所だが、ベースの出だしは五線をこえた上のDで途中でEまで出す。高い、ひーひー言ってなんとかひねり出した。だからひょっとしてオーディションでこけるかもしれない。それならそれで第九は卒業。

でも疲れた。

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