■預ける? 親が管理? 小学校低学年のお年玉事情
(ママスタジアム - 01月06日 22:21)
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僕が小学生の頃は、お年玉なんてのは親に預けるものと相場が決まっていた
。
たま〜にクラスに同級生の中で、お年玉を親や親類から、合わせてウン万円貰っただとか、それで高価なラジコンを買っただとか、と自慢気に話す友達が居たが、そんなのは特別な家庭環境の子で、殆どの子供が、お年玉は貰っても親に預けるものが当たり前と思っていたんじゃないだろうか。
だから、僕も嫁も子供が生まれた時に、子供の通帳を作って、お年玉や祝いを貰うたびに、その通帳に貯金してあげるようにしている。
そして、子供たちが大きくなってクルマの免許が取れるようになったら、その貯まったお金で教習所に通って免許を取る足しにして貰おうと。
そんな風に考えている。
教習所に通う費用くらい、そんな事をせずに親の財布から出してやれ。
そう仰る人もいるかも知れない。
本当は教習所に通うお金くらいポンと出してやりたいのはヤマヤマだ。
ただ、情けない話。
僕の甲斐性がない所為で、ウチはそんなに裕福な家庭ではない。
小学生2年生になった長男には、お年玉の使い道はそう伝えてあるし、納得している。
玩具やゲームなんかで浪費してしまうよりも、今は貯金し、将来自分の役に立つ事にお金を使う方がお金の使い道として有意義だと。
まぁ、それだけだとあまりに味気ない正月なので。
今年から、二人の息子には2000円ずつ、パパから自由に使っても良いお年玉をあげることにした。
使い道は自由。
好きなものを買っても良いし、貯金したって良い。
ただ2000円だ。
最近の玩具で、2000円で買えるものと言ってもそんなにあるわけではない。
8歳になる長男、はるちゃんは、飛行機のレゴが欲しいらしい。
7000円程するシロモノだ。
財布の中のお金とお年玉を合わせても3500円しかない。
どうするかなぁと思って見ていると、はるちゃんは貯金すると言った。
妥協して3500円以内で買えるレゴもあったのだが、今回は我慢して、7000円のレゴを買う為にお金を貯めることにしたらしい。
で、5歳になる弟のみのりくんだ。
彼は、クリスマスのサンタさんからプレゼントされた、仮面ライダーエグゼイドのベルトに入れる、ガシャットという玩具がどうしても欲しいらしい。
近くの玩具屋さんのチラシを見る。
みのりくんの欲しいというガシャットは2500円と書いてある。
みのりくんが自分のバイキンマンのガマ口財布を開けると、中から500円が1枚コロンと出てきた。
2000円のお年玉と合わせると2500円。
ちょうどガシャットが買える。
「やったぁ。」
僕とみのりくんは近くの玩具屋さんへ行った。
はるちゃんもついてきてくれると言う。
玩具屋さんに行くと、お目当てのガシャットがあった。
はるちゃんは他のレゴに目移りするものの、グッと我慢。
僕たちはガシャットを持って、レジへ。
ピッとレジで店員さんが商品を通す。
みのりくんはバイキンマンのガマ口から、2500円を取り出した。
「2700円になります。」
「えっ。」
そうだった。
2500円は定価で、そこに消費税が入るんだった。
200円足りない。
あまりに可哀想なので、200円援助してあげようと、僕が財布を取り出そうとすると、それよりも早く、隣にいたはるちゃんが自分の財布を取り出して、中から200円を出して、みのりくんに握らせた。
「えっ。はるちゃん、いいの?」
みのりくんが訊く。
「いいよ。その代り、はるちゃんにも貸してな。」
「ありがとう!!はるちゃん!!」
みのりくんはニッコリして、はるちゃんから貰った200円と自分の2500円を足して、ガシャットを買った。
その日。
ふたりは、仲良くエグゼイドのベルトで、仮面ライダーごっこをして遊んでいた。
はるちゃんにしてみれば、本当に大切な200円だったろう。
そう思うと、涙が出てきた。
そして、どんなに兄弟げんかをしていても、みのりくんがはるちゃんにくっついて、頼りにしている理由がなんだか分かったような気がしてきた。
その晩。
2人が寝てから、僕はこっそりはるちゃんの財布の中に500円を入れてあげた。
これで3800円。
あと3200円。
消費税で足りない分は、パパが援助するよ。
だから頑張って貯めような、はるちゃん。
お金の使い道には有意義な使い道がある。
はるちゃんの使い道は有意義だったよ。
パパはそう思っているよ。
だってその優しさは、お金じゃ絶対に買えないんだから・・・。
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