男子三日会わざれば

フィギュアスケートの日本選手権、今年も終わりましたなぁ。

キングがまさかのインフルで欠場とは思いませんでしたがね。キングも人の子、病気にもなりますよ。まぁ、ただの風邪なら出場したでしょうな。
となると、普通に行けば１位は宇野で決まりとして、今シーズンの成績からいけば無良、田中ってとこやか…そんな感じで見てましたが、田中が２位でしかも代表選抜とは思いませんでしたわ。

オカンと試合後に“どっちが代表になるのか”を考えてたわけですヨ。
安定度で行けば、今までのこと考えて経験値の多い無良かなと。でも、勢いや伸びで考えると田中かなと。昔と違って、今は優勝狙える選手が２人もいるんで、それだったら先のことを考えて経験つませる方がいいかな。似たような事が以前ありました（ソチ五輪での高橋or小塚。オカンが高橋派で自分は小塚派であった）が、今回は納得であります。

で、思ったことなんですが、男子はどこかで何かがハマってスイッチが入り、急に伸びる人が多いんですよね。覚醒…とまでは言わないですけど、何かが変わるんですよね。
例えば、今回２位になった田中刑事ですが、昨年まではいまいちパッとしない感じだったんですヨ。背が高いんだけど、ステップとかがまだ単調だなぁとか。岡山の人なので、出てれば『お、出るんやな』くらいには思ってたけど。
それが今シーズン、特にNHK杯で３位ですからねぇ。キングたちに比べればまだまだですが、世界レベルで戦えるように成長したわけですヨ。
引退した町田だって、３人衆（高橋・織田・小塚）の影に隠れてたのに、急にグンと伸びてオリンピック５位、世界選手権で２位だもの。

んで、自分なりに考察したんですが、おそらく『心と身体の一致』ではないかと。
アジア系の難点は、やはり身体の成長スピードなんですよね。西洋系の比べると、１、２年は遅れるわけです。なもんで、単純な筋力やスタミナ、そして成長期での身体のバランスの変化が他の選手より遅れて出るわけです。女子なんかは特にそうで、それコミでロシア勢にやられちゃってますよね。浅田真央は軽かったから飛べてた３アクセルが成長期により飛べない時期があって困ってました。
キングを見てるとわかるんですが、最初はホンマにペッタンコで頼りなかったんですヨ。自分でも１曲滑りきるスタミナが無いって言ってた。それが年々筋力が増して今の安定感に繋がっております。ま、それでも華奢なほうですがねｗ

“男子三日会わざれば刮目して見よ”とは、昔の人はよく言ったもんでありますなぁ。