トランプ人事の雑感

１つ目
国土安保長官にケリー氏　米新政権、元軍高官３人目
http://www.sankei.com/world/news/161212/wor1612120041-n1.html
>ジョン・ケリー

ミドルネームを抜いて表記すると、「ベトナムで貰った勲章をぶん投げて反戦運動をしたこともある、オバマ政権の国務長官」という、まったく真逆の立場の人間と同姓同名になるという奇遇。

まぁ元南方軍司令の起用というのは、南方軍の管轄であったメキシコの不法移民問題への対処に期待する所もあるだろうけれど、同じく南方軍の管轄であったキューバに対しての牽制もあるだろうか。

キューバとの合意打ち切り警告＝人権改善要求か−トランプ次期米大統領
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016112800829&g=int

大統領選挙の際には、オバマ大統領（＝その閣僚であるヒラリー）のキューバへの宥和政策に反発した亡命キューバ人票が、トランプ陣営に流れていた。大多数の移民からは嫌われているトランプ、せめて亡命キューバ人の支持くらいは固めておきたいところはあるのだろう。
キューバといい、イランといい、トランプの外交スタンスは、オバマ外交の全否定からスタートしてるっぽいよなと。

マティス氏を国防長官に起用　軍歴４４年の退役海兵隊大将
http://www.sankei.com/world/news/161202/wor1612020022-n1.html
>イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」（ＩＳ）やイランへの厳しい姿勢を評価

トランプ米次期政権、イランに新たな制裁検討
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM02H8X_S6A201C1FF1000/


２つ目
国家経済会議議長に大手投資銀社長を起用　ゴールドマン出身者３人目
http://www.sankei.com/world/news/161213/wor1612130009-n1.html
軍人と企業トップばかりと言われるトランプ人事だけれども、既存の政治家の否定がトランプ旋風の根源なわけで、政治家以外で専門知識がある人選というと、どうしても企業トップ・軍人・学者になってしまうのは仕方ない話よなと。まぁ「ハズレ」の多い学者を選ばない分だけ、まだマシな人事ではなかろうかと。