【映画】めまい@TOHOシネマズ府中

午前十時の映画祭
アルフレッド・ヒッチコック監督 1958年


ここのところ、キモオタ日記が続いていたので口直し。
と思ったものの、この映画について語ろうとすると、キム・ノヴァクがどうしたこうした、グレーのスーツに身をまとった前半の上品なマデリン役の彼女と、ちょっとケバくて艶っぽい後半のジュディ役の彼女のどっちがどうとか、結局ゲスい話題になりかねない。
そのうえ、旧友の妻であるマデリンを愛してしまい、その彼女を自らの高所恐怖症のために救えなかった事から、精神に異常をきたしてしまうスコッティ。後半、彼がマデリンに似たジュディに対して行う、今で言うストーカー行為や偏執狂的な行動。更に、救いのない結末・・・。
こりゃ、どうしたって爽やかな話にはなりません。

30年くらい前にヒッチコック作品が相次いでリバイバル上映された時に観た作品。3回いやテレビでやったのも含めるともっと見ているはず。名画というよりかなり変な映画だと思うけど、ヒッチコック作品の中でも一番か二番に好きな作品。

カメラワークはもちろん、パーナード・ハーマンによる音楽と映像が一体となった演出も素晴らしい。

キム・ノヴァク、まだ存命のようですね。
イングリッド・バーグマンやグレース・ケリーのような美人ではないと思うのだけど、幻惑されてめまいすら感じてしまうほどの魅力があります。