例の、捏造感バリバリなアの家系譜。
序盤部分に関しては、実は、天皇(=ヤマト王権)が最も得をするように書かれている事に気が付きました。
「天孫を助け(中略)祭かれよ」
三女神にはソーいう神勅(命令)が出されているので、家系図と書紀のコンボで
鴨(加茂)、三輪(大神)、倭漢(東漢)、宗形(宗像)氏が無条件で天孫=天皇の味方に付く。
(ホントだと信じられたらの話だケレド)
宗像氏が祭神の子孫であった話が余り伝わっていないのは、
夫である大己貴(多妻家でも有名)の名前さえ出しておけば、
奥さんが地元の有名女神、って構図が当時は普通に連想できたからでしょう。
あと内輪揉めで神社焼いちゃって、ソレでタブン平安以前の記録がゼンブ燃えてしまったと。
(其処に女神の弟だ、天皇の後胤だとかの新しい話が入ってきた)
神勅に在る対象は天孫=天皇(の政)だから、
理論的には摂関政治の始まった事、かつ海北道中航路が使用されなくなった時点で
三女神が「宗像」に、或いは地上に居る理由って言うのはトックに無くなっているんですよね。
(宗像神とは言うけれど。
たまたま派遣先の土地&子孫達が、宗形→宗像とイウ名前に成っただけに過ぎない)
航海の神、道主貴と言うのも実際はゼンブ後付けで。
生まれた時の彼女達には、何の使命も縛りも無かった。
そんな事つらつら思ウので、今の世界遺産登録の話はンーー、
悪い話では無いんだけれど、
一歩間違えたら今度こそ、彼女達が其処から居なくなってしまうような、
そういう危うさを孕んでいるような気がしないでもナイです。
――祈りだけが、女神〈カノジョ〉達を地上に留めている。
なんつって。
(でも実際、領主の居なくなった城で、使用人達だけが領主の先祖を神として崇めている、って構造にも見えるからなーぁ。
土地でもなく血筋でもなく、ただ個として「道の神」に認められる努力が必要。)
戻るけどアマテラスが女の子をスサノヲの子供だと言ったノは、
ソレ邪心を見抜いて指摘した、って事じゃないのかなーぁ→書紀本文
その後の高天原での話、「入ってもいい」だなんて許可した台詞は無かったと思うんだ、確か。
あと三女神誕生の話って、沖ノ島誕生(正確には発見)の話が転化シていったんじゃないのかな、
とも『市史』の該当部分を読んで思イました。
太陽に海(嵐)に霧・潮・島(土地)、そして人間達の祖先、ですから。
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