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2016年12月16日23:06

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サザン・リーズス【‐プレゼント交換‐】

それは、とある世界最南の国の有名な双子女王のある日の昼下がり。
女官長メニュエリの淹れたお茶を嗜みながら、双子の姉・エルグシットが徐(おもむろ)に双子の妹・フォーメリーにとある綺麗にラッピングされた包みを差し出す。
「フォーメリー、お誕生日おめでとう」
エルグシットがそう切り出すと、フォーメリーも同じように同じく綺麗にラッピングされた包みを、エルグシットに差し出す。
「ありがとう。こちらこそ、エルグシット、お誕生日おめでとう」
お互いにクスクス笑いながら、その包みを交換し合う。それは、神聖な儀式のようで。お互いに包みを開けるその仕草もどこか厳かな雰囲気を醸し出していた。
「わぁ、可愛い!!金の星のピアスね!!」
「エルにはやっぱり金が似合うからね。···わたくしのは、銀の月のピアスだわ!!」
「ありがとう。私に金が似合うように、メリーには銀が似合うもの」
厳かな雰囲気も何のその、途端にはしゃぎ出す双子の女王は年相応に見えるから不思議である。
一頻(ひとしき)りはしゃいでた二人はまた、お互いに顔を見合わせ微笑む。
「「また、来年も一緒にお祝い出来ますように」」
微笑み合う二人の女王の間を、穏やかな風が優しく吹き過ぎて行った。


作者:えーと、これ百合に見えたらゴメン!!なんか久々に書いたら双子が暴走しやがった!!(笑)なんなんだ、この双子!!(笑)一日遅れの双子女王の誕生日SSです♪

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