■元アナウンサーの発言で物議、国民医療費はどれくらい逼迫しているのか?
(THE PAGE - 09月30日 09:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=177&from=diary&id=4217954
32万人の透析患者に、
年間1兆2千億円の
医療費が発生するという。
しかしその結果、透析患者の
死亡者数は年間32000人、
死亡率10%前後に抑えられており
(アメリカは24%)、衛生管理体制等で
非常にキメの細かいケアが行われている
日本の医療事情が見て取れる。
これが、わが国の透析医療の現状。
この10%という数字が果たして
オーバースペックと言えるのかどうか、
1兆2千億円はムダづかいなのか、
概算で検証してみる。
透析患者の平均年齢は、
男67歳、女70歳。
死亡時の逸失利益は、
1人2000万円程度と考えられる。
いま、仮に透析医療費を50%カットし、
その結果、施術の質が
アメリカ並みに低下して
患者の年間死亡率も
アメリカ並みの24%に悪化したとする。
医療費50%カットで浮く予算は、6000億円。
死亡率が2.4倍となるから、
推定死亡者数は44800人増える。
44800人を死なせる逸失利益は、
44800人*2000万円で、8960億円。
差し引き2960億円の赤字となる。
自己責任論をふりかざして
人工透析患者を殺す政策は、
国家の富をかえって
目減りさせる可能性が高い。
私が尊敬してやまない
日本近代医学の父・北里柴三郎博士は、
『医道論』でこのようにおっしゃっている。
「医の真のあり方は大衆に健康を保たせ、
安心して職に就かせて
国を豊かに強く発展させることにある」
「今の医者は病気を治すことだけに務め、
甚だしきは、自分の栄華だけを祈る。
そうなると病気が減るより
むしろ増えるのを欲するようになり、
仁術どころか医道の敵である」
「人民に摂生保健法を解いて
身体健康の大切さを知らせ、
病を未然に防ぐのが
医道の基本である」
と。
透析医療費削減のために必要なのは、
あくまでも
「予防医学の振興」
であって、
「既に病気になってしまった人を殺すこと」
ではないのである。
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