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2016年10月08日11:05

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明日句会ですご参加ください「桔梗・虫一切」句掲載

9月22日開催の俳句です
兼題:「桔梗」「虫一切」

ひとり居の ゆたかなる夜の 虫しぐれ
テレビ消し 流しのしずく すがれ虫
大雨の あいま静けき 虫の声
内秘める 桔梗のつぼみ 今はじけ
ふっくりと 季節をかかえ 桔梗咲く
悲しみを 抱きて放て 桔梗かな
雨にぬれ 桔梗したたる 鮮やかに  こまねこ

虫時雨途絶えて気づく闇の濃さ
昼の虫湯浴みあがりの髪冷えて
虫ひとつ捕われてなお愛奏で
草原に星散りばめる桔梗かな
きちかうやむくれた子らの頬ごとく
紫をほどいて開く桔梗かな
きちかうの凛々しき青に襟正し   やすえ

かなかなと一声千里を吹き抜ける
虫時雨百家争鳴雌何処
満面に湖湛えて桔梗かな
鈴背負い吟遊詩人明日はどこ
きりぎりす長脚折りて独奏中
鈴虫よ高貴な薫り御簾越しで     f検定

野の隅に星座組みける桔梗かな
ぽと咲いて溜息つくや桔梗花
白桔梗凛として人寄せ付けず
虫すだく隙間に己が心の声きく   rei999

虫すだく眠られぬほどの音声で
怒りあり蟷螂の刺剛い腕
桔梗色懐かしき人胸にあり
オーケストラ虫たち弾きたり己が音
虫すだくただ二人にて聞き入る夜
紫色葉脈にじむ桔梗なり
蜩は真夏の終わり教えけり
蜻蛉のレースに映えたり黄金空   花本

白桔梗己の矜持示しけり
かなしみをあかるくてらす白桔梗
きちかうや夜空に潜む星のごと
虫の声闇の深きに円描く
虫の音に命の極み見つけたり
胃に落ちるココアの温し虫の声
松虫の鳴いて眠りの深くなり     橙

翅擦りきらんとばかりに虫時雨 
雨音ににじみゆくなり虫の声 
夢うつつさまよいたるや虫の闇
からまつた思考ほどくや虫の声 
打ち上げの後ひとり聞く蟋蟀よ 
聞こゆるは虫の声のみかくれんぼ
星形に桔梗映すや夜空色      里沙

かなかなのリレー樹木の声のごと
松虫の闇を刺す音や午前二時
桔梗や秘めし思ひも色づきぬ  ヨッシー

蜩や坂の上には墓所のあり
お勝手の土間の隅にもちちろ鳴く
邯鄲やうたたねに見し浅き夢   のりこ

新刊書ページ切る如桔梗咲く
白桔梗襟に糊つけアイロンす
昼の鳩夜の虫の音リフレイン
桔梗やぺりり音たてひらくやう
星一つ掲げ生きたる桔梗かな
虫の王国 静姿なきオーケストラ
虫の音や身体闇夜に溶け入りて サンダル

青松虫桜並木の天辺より 
桔梗や武士気質見せにける
「俳人星野立子」
桔梗の彩立子好みかな
天空のカフェに背戸に桔梗濃し
みちのくや鎮魂の邯鄲の声
「修善寺」
頼家の仮面の闇や虫浄土(源頼家)霧海先生

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