姪っ子が言った。
「リカちゃんのドレス作って!」
それまで姪っ子本人のお洋服は時々作ってあげていたが、そうくるとは……!
「えー、私リカちゃん持ってないし、作ったことないから作れないと思うよ」
とっさに、そう言った私だが、がっかりした姪っ子の顔を見て、内心、作ってやろうじゃないか!と思った。
そして、作った。
リカちゃんも、買った(私用である)。
いろいろ調べているうちに、いまやリカちゃんは「大人用リカちゃん」まで販売されていることを知った。
子供の好きなキラキラひらひらドレスではなく、ライダースジャケットだの、千鳥格子のワンピースだの大人のリアルクローズなんである。
リカちゃんではなく、momokoだのrurukoだの、いまどきのファッショナブルな人形があることも知った(すごく可愛い。ブライスは知っていたけど、全然違う)。
それらのお高価い人形には絶対手を出さない、とは決めたものの、「私のリカちゃん」に色々作りたくてたまらない今日この頃である。
(ミイラ取りがミイラに……)
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