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2016年08月01日15:11

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安倍「ホルムズ海峡封鎖されれば餓死者凍死者が」と言うがもう充分出てるが

ホルムズ海峡の機雷掃海について。民主党・後藤祐一氏の質問への答弁で、「どういう時に機雷掃海するのか」について中谷防衛相と高村副総裁の見解の違いが明らかになったのだが、そこで高村副総裁は、経済的な理由で集団的自衛権の行使が認められる場合として、「国内で灯油がなくなり、寒冷地で凍死者が続出する状況」と説明したのだ。一方、中谷氏は「死者が出るほど影響が大きくなくても」機雷掃海できると答弁。また、「存立危機事態」認定については、安倍首相は生活物資の不足や電力供給の停滞、自民党の稲田朋美氏は、餓死者や凍死者が出る事態を想定しているという。

 思わず、笑いそうになってしまった。「国内で凍死者が出るかもしれない!」「餓死者が出るかもしれない!」って? ホルムズ海峡が機雷で封鎖などされなくても、2011年時点で、この国で餓死したのは1746人。うち1701人が「栄養失調」、45人が「食糧の不足」を原因としている。この数字は、ここ数年ほぼ変わらない。日本は、1日あたり5人が餓死している国なのである。
 それだけではない。戦争法制を成立させたくてたまらない安倍政権は、現在、「凍死者を続出」させるような政策を強行している。それは「生活保護費の冬季加算引き下げ」。
 冬季加算とは、冬の間に支給されるもの。寒冷地では暖房費が多くかかるためだ。しかし、今年からその加算が引き下げられることになった。

 ドラマ「北の国から」の舞台である北海道・富良野で暮らす生活保護受給者の女性は、今年3月に開催された集会で、冬季加算引き下げへの恐怖を語ってくれた。
 冬の間、朝はマイナス25度、昼間でマイナス10度を下回る気温。住んでいるのは木造アパートなので寒さも厳しい。冬の間は月1万9000円あまりの冬季加算があるものの、灯油代で消えてしまい、冬の衣類を買うこともできない。灯油の節約のためにストーブのスイッチをオフにして、カイロと湯たんぽで布団にくるまって耐える日もあるという。北海道で18歳まで暮らした私にとって、それがどれほど過酷なことかはよくわかる。ストーブを消せばたちまち室内でも吐く息は白くなる。そんな中、昨年は2度も灯油が値上がりし、彼女の暮らしを直撃した。そんな冬季加算が、今年から引き下げられるのだ。彼女の場合は約1万9000円の加算が1万2540円に減るという。これらの削減は、13年から進められている生活保護の生活扶助の削減と、やはり今年から始まる住宅扶助引き下げと合わせ、前年比320億円の切り下げとなっている。

 もちろん、石油などのエネルギー供給について、ちゃんと考えなくてはいけない。しかし、「凍死者が出たらどうする」と機雷掃海に前のめりな現政権は、一方で凍死者を出すような政策を思い切り進めているという大矛盾を、どう思っているのだろう。集団的自衛権行使のために利用される「餓死者」「凍死者」と、実際にその瀬戸際で苦しむ人を放置しているちぐはぐさ。ここにこそ私は、安倍政権の本質があるように思うのだ。今回の安保法制にあたって、安倍首相は「国民の生命、財産を守る」と強調するが、そこに貧しい人々は誰一人含まれていない。いや、そもそも最初から誰も含まれていないのかもしれない。「国民を守る」という物語に個人的に「萌え」ている首相、といういびつな現実があるだけだ。

 ちなみに日本政府は今年5月、オスプレイ17機の購入を決めたそうだが、その総額は推定で3600億円。この額は、15年度の社会保障費の削減3900億円に匹敵する。
 お金と情熱を使う先を大幅に間違っている、この国の政治。
 冬季加算引き下げだけでなく、毎冬、この国では路上で凍死する野宿者がいることも忘れてはならない。
http://www.magazine9.jp/article/amamiya/19596/

■自民党幹事長に二階氏起用へ 首相方針、谷垣氏は交代
(朝日新聞デジタル - 08月01日 10:52)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4121656
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