郷土館で開催されている刀剣展を見に行った。館内に入ったら忍者がいて「ニンジャナンデ?」と思ったら、パンフレットを手渡してくれた。
展示室に入ってすぐの所にあった「伝 青江定次作」。大きく「撮影可」「ハッシュタグに○○(郷土館の名前)とつけてツイートしてね」と張り紙がしてあった。なんだかなぁと思った。
で、青江定次の隣に展示してある刀にカメラを向けた途端、「撮影できるのは青江定次だけです」と飛んでくる職員だけれども、入口近くにデカデカと「ツイートしてね」と書いてあったら、他も撮影できると勘違いするのも無理ない話。なんだかなぁと思った。
基本的に県内で所蔵されている刀剣を集めてきているので、結構地味なラインナップ。藩のお抱え刀匠が作った品、歴代の藩主が所蔵していた品(やたらと長船率が高い)、出土した蕨手刀、アイヌ相手の交易品だった装飾刀など。赤羽刀もあるのだけれども、やはり県にゆかりのある品が多いし、なぜか長船率が高い。
こうやって見てみると、やはり一番の呼び物は伝青江定次だったんだろうなと。
個人的に一番面白かったのは、「村正」と銘の打たれたアイヌの山刀。マサムネと焼き印された土産物の木刀を見るような、生温かい気持ちになった。もっとも、周辺民族として時として幕府に弾圧されたアイヌが、徳川家に仇なすと言われた村正の銘を打った品を持ち歩いた心情、分からないでもない。
展示の最後は、廃刀令で仕事を失った藩のお抱え刀匠が、その後に作ったそば切り包丁とリンゴの剪定バサミだった。刀匠が考案したリンゴの剪定バサミが、今でも使われていることを思うと、何とも言えない気持ちになった。
小学校高学年〜中学校くらいの女の子がポツポツと見られた。そういうことなんだろう。
まぁあの地味めなラインナップで、どれだけ満足できたかは知らないが。
それはそれとして、展示室を出た所でビデオ上映していたのだけれども、刀剣展なのにBGMが「仁義なき戦い」だった件。いやドスも刀剣と言えなくもないかもしれないけれど。
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