年金記録改ざん 国側逆転敗訴
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4093139
要するに、こういうことでしょう。
男性「過去の未納分が払えない。どうすればいいですか」
職員「今あなたの標準報酬月額はxx万円ですよね?保険料が大体このくらい払ってて・・・
じゃあ、標準報酬月額をzz万円に引き下げましょう。
そうすれば保険料安くなりますから、その差額を未納分に当てはめましょうか?」
男性「そんなことできるんですか?」
職員「本当はダメなんですけど、そうしないと払えないんでしょ?」
男性「はい」
職員「じゃあそうしましょう。これ特別ですから」
男性「ありがとうございます!じゃあそれでお願いします!」
〜〜時は経って、年金を受け取るとき〜〜
男性「何でこんなに少ないんだ!?標準報酬月額がzz万円?おいおい!xx万円の給料もらってたっつうの!おかしいだろこれ!」
と、こういうことじゃないですか?
ひょっとしたら少し詳細違うかもだけど。
旧社保庁側の、「男性は同意した」と言う主張は、男性側にも非があると言いたいんだろうけど、そういう問題じゃないんです。
標準報酬月額は正しく算定せねばならない。
そうしないと、報酬30万円の人が報酬10万円で届けてそれを処理したりしたら、保険料が安くなって他の被保険者に対して不公平になり、本人も将来の年金額が少なくなる。
記事の男性が「過去5年分の報酬を返上して、旧社会保険庁に届け出た少ない報酬だけを会社から受け取った形になるよう、会社と男性の間でも調整を行った」って言うならまだ分からないでもない。
もっとも、そんなこと考えられないけど。
だって、未納分払えないから保険料下げたってことだと書いてるし。
だったら、わざわざ報酬下げるはずがないよね。
なんかmixi見てると、もらえるもらえないっていう話ばかりだけど、論点はそこじゃない。
法に則り、法を執行する立場である行政の人間が違法行為を手引きした。
これが一番の問題なんです。
そんなことを許せば、年金制度の根幹が揺らぐ。
何か犯罪をして捕まった人に対して、逮捕した警察官が独断で「可哀想だから見逃してあげよう」って言うのと同じ。
そんなん許されるはずないですよね?
2002年4月の未納と言う事は、おそらく最長で2年の未納かなと思うけど(現在は5年まで後納できるけど、後納制度ができる平成24年10月より前は2年までしか未納分は遡れなかったので)一ヵ月ずつでも払っていけますよとか、最悪、60歳から65歳まで任意加入して取り戻すこともできますよとか(当時任意加入あったかまでは分からないけど。なかったらスマソ)そう言う風に対応しないといけないところを、違法な対応を返したのが最大の問題なんです。
職員個人はきっと、「可哀想だから」と良かれと思ってやったんだろうけど、行政の職員に何より求められるのは『公平・公正』です。
特定個人だけ贔屓することは絶対に許されない。そういうことです。
追記・・・誤字脱字発見したので訂正しました
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