…昨日の話し。
午前中、DVDでヒッチコックの「恐喝(ゆすり)」を観て、京橋フィルムセンターへ。
午後1時、ポルトガル映画「ボルドーの領事」を観て、御成門のみなと図書館へ。夕方から日比谷へ。
午後6時半、有楽町よみうりホールで、ジョン・カーニー監督の新作「シング・ストリート 未来へのうた」の試写会に行ってまいりました。
ジャック・カーリイのミステリ「百番目の男」を読み終わる。
☆「恐喝(ゆすり)」(1929)監督 アルフレッド・ヒッチコック 出演 アニー・オンドラ、ジョン・ロングデン、サラ・オールグッド、チャールズ・ペイトン、シリル・リチャード、ドナルド・カルスロップ
刑事フランクの恋人アリスは仕事でなかなか会えないフランクと仲違いし、レストランで偶然居合わせた画家に誘われるまま、男のアパートについていく。しかし、そこで男に襲われたアリスは、過って男を刺し殺してしまう。
警察の一員として事件の捜査を開始したフランクは、殺人現場で彼女の遺留品をみつけ、あわてて隠す。ところが、事件当日、付近を歩いていた浮浪者が事件をネタに、二人を恐喝し始め……。
ヒッチコックの最初のトーキー作品であり、イギリス映画におけるトーキー第1作。映画史的にも重要な作品であります。
音声が、ぎこちない …やはり、サイレントからトーキーへの過渡期の作品って感じ。
しかし、殺害シーンの緊張感など、さすがにヒッチコックです。
…しかし、…いいのか?これで?こんな終わり方で、ほんとにいいのか?という感じが残る。
いくらハッピーエンドがいいからって… ねぇ、ヒッチコックさん。
☆「ボルドーの領事」(2011)監督 フランシスコ・マンゾ、ジョアン・コレア 出演 ヴィトル・ノルチ
『ドイツのシンドラー、日本の杉原千畝と並び、イスラエルから「諸国民の中の正義の人」という称号を与えられた人物を主人公にしたドラマ。第二次世界大戦中の在ボルドー・ポルトガル領事を務めたアリスティディス・ソウザ・メンデスは、本国政府の命に背いて、ユダヤ人らにビザを発給し続けた。帰国後は不遇の晩年を送ったソウザ・メンデスだったが、死後イスラエルより顕彰され、ポルトガルにおいても正式に名誉が回復された』
ポルトガル映画です。
…もともとがテレビ映画として制作された作品(らしい)ので、スケール感には乏しいのですが、丁寧に作られた良心作だと思います。
どこの国にも、お上のやり方に疑問を持ち、自らが正しいと信じる道をいく素晴らしい人物が出てくることに、心から歓びを感じます。
『ひとりの命を救うものは、すべての命を救う』
☆「シング・ストリート 未来へのうた」(2015)監督 ジョン・カーニー 出演 フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、ルーシー・ボーイントン、マリア・ドイル・ケネディ、エイダン・ギレン、ジャック・レイナー、ケリー・ソーントン
大不況にあえぐ85年のアイルランド、ダブリン。14才の少年コナーは、父親が失業したために荒れた公立校に転校させられてしまう。さらに家では両親のケンカが絶えず、家庭は崩壊の危機におちいっていた。
最悪な日々を送るコナーにとって唯一の楽しみは、音楽マニアの兄と一緒に隣国ロンドンのミュージック・ビデオをテレビで見ること。
そんなある日、街でみかけた少女ラフィーナの魅力に心うばわれたコナーは自分のバンドのPVに出演しないかと彼女を誘ってしまう。あわててバンドを結成したコナーだったが……。
「ONCE ダブリンの街角で」「はじまりのうた」で人気のある監督ジョン・カーニーの自伝的な青春映画。
…これ、メチャクチャ面白かった!!!
主人公コナー少年を演じるフェルディア・ウォルシュ=ピーロって男の子がメッチャいいんです!
あと、音楽がいいね♪ 1980年代のブリティッシュ・サウンド、デュラン・デュランやA-ha、ザ・ジャムなどの曲もいいけど、“ シング・ストリート ” のコナーが唄うオリジナルの歌が素晴らしいッ!ひさしぶりにサントラ欲しくなりましたよ〜♪
希望に満ちた、しかし、嵐の待ち受けることを暗示して終わるラストに、試写会だったにもかかわらず拍手が沸き起こりました!
…これは傑作だと確信した瞬間でした。
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