午前中、DVDでウィリアム・ワイラー監督の「西部の男」を観て、夕方までゆっくりする。5時頃に早めの夕飯を摂り、京橋フィルムセンターへ。
午後7時、堀内真直監督の「海流」を観てまいりました。
☆「西部の男」(1940)監督 ウィリアム・ワイラー 出演 ゲイリー・クーパー、ウォルター・ブレナン、ドリス・ダヴェンポート、フレッド・ストーン、フォレスト・タッカー、チル・ウィルス、リリアン・ボンド、ダナ・アンドリューズ
1880年代のテキサス。移民と在来地主との争いは絶えず、判事でなおかつ牧場主でもあったロイ・ビーンは強引なやり口で新興農民を排除しようとし、仕返しに危うくリンチされかかるところを、流れ者のコールの仲裁で助けられた。
おかげでその年は豊作となったが、感謝祭の日、判事は農場と彼らの家に焼き打ちをかけ、怒ったコールは副保安官となって判事と対決する。
「我等の生涯の最良の日」「ローマの休日」「ベン・ハー」などなど数多の名作をものした名監督ウィリアム・ワイラーの西部劇です!
…主人公コールが、牛飼いの連中と新興農民とを行ったり来たりで中立的な存在で、悪玉であるはずのロイ・ビーンがあまりに人間的で憎めない悪党として描かれているので、人間ドラマとしては面白いけれど、娯楽西部劇としてスカッとした爽快感は味わえません。…その辺が物足りないな。
実在の人物であるロイ・ビーンを演じたウォルター・ブレナンは、本作でアカデミー助演男優賞をゲットしました♪
この映画は彼の芝居を見る映画です!
☆「海流」(1959)監督 堀内真直 出演 大木実、岡田茉莉子、渡辺文雄、南原伸二、杉田弘子
『豊野は通信長として乗船していた貨物船が遭難、密輸船に救助される。密輸組織のボスに命を狙われて沖縄に逃れるが、そこにも追っ手が迫る。戦後初の沖縄ロケが行われた作品で、豊野と恋に落ちる節子役の岡田茉莉子は沖縄舞踏家という設定』
新田次郎の原作の映画化で、松竹にしては珍しい海洋アクションっぽい展開で「おっ!」と思ったのですが… やはり松竹には苦手のジャンルだったらしい。(笑)
なんだか、やっぱり、グズグズの松竹メロドラマになってしまった。
昭和34年、まだ沖縄が日本に返還される前の “ アメリカだった沖縄 ” が、(当時としては珍しい)カラーで、松竹グランドスコープなる大画面でたっぷり見られるのは、貴重だ!
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