5月29日14時開演
(指揮) 飯守泰次郎
(演出) マティアス・フォン・シュテークマン
キャスト
【ハインリヒ国王】アンドレアス・バウアー
【ローエングリン】クラウス・フロリアン・フォークト
【エルザ・フォン・ブラバント】マヌエラ・ウール
【フリードリヒ・フォン・テルラムント】ユルゲン・リン
【オルトルート】ペトラ・ラング
【王の伝令】萩原 潤
【ブラバントの貴族�機柬招酖�也
【ブラバントの貴族�供杤�谷直之
【ブラバントの貴族�掘枉�森輝彦
【ブラバントの貴族�検杠焚綾�和
【合唱指揮】三澤洋史
【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
ローエングリンとオルトルートは昨年バイロイトで観た時と同じキャスト。
期待が大きかっただけに少々肩透かしを食らった気がした。
演出は質素ではあるが、わけのわからんネズミような嫌悪感はなかった。
初めてフォークト演じるローエングリンを観たときは、歌とい容姿といい、圧倒的な
存在感に感服したが、今回はもちろん満足すべき内容ではあるが、
期待していたほどの感動はなかった。
エルザは小柄でかわいらしい容姿ながら、声量は十分で不足はなかった。
これかの注目株であろう。
ラングにはバイロイトで聴いた時のような聴くものをねじ伏せる歌唱を期待したが
体調が悪いのか、セーブしたかはわからないが、それほどの迫力は感じなかった。
それでもかなりのレベルの高さではあったが。
新国でおなじみの妻屋が端役で出演していたのは驚いた。
オケはまずまず。しかし、第3幕のバンダのラッパのズッコケはいただけない。
飯守はとていも丁寧にワーグナーの音楽を作り上げていると感じた。
しかし、どの場も丁寧過ぎて力点をどこに置いているのかわからず、
また、物語の流れの中で描き出したい点は見えてこなかった。
東京にいながらこの水準の公演に接することができたのはよかった。
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