（思い出日記）水泳スクール

僕は小学生の頃は体も小さく体力もなく
普通に女の子にいじめられていました・・

そんな僕に
小学校５年の時に
「水泳スクールに行きなさい！！」
と声がかかりました・・

イトマンとかではなく
単純に市内の小学校の先生が
子供に水泳を教える水泳スクールだったのですが・・

そのスクールに行き始めた頃の僕は
息継ぎができないで
水が怖くて
６メートル泳ぐくらいがやっとでした・・

それから水泳スクールに行き始めて
ある日ついに２５メートル泳げるようになりました・・

その水泳スクールでは
２５メートル泳げるようになったら
水泳帽に赤い布の線を１本付け加えないといけませんでした・・

でも当時お母ちゃんは
僕に往復のバス代しか渡してくれていませんでした・・

・・赤い線１本が１０円だったので
その状態ではバスで帰ることができなかったんですよね・・

それでも決まりだからと思って
僕はその赤い線を１０円で買って
おうちに電話しました・・

そしたらおうちには兄貴２号だけがいて
「そんなもん歩いて帰ってこい」
と言われました・・

辛くて悲しかったけど
僕はそのプールからおうちまで
今調べてみたらおおよそ１１キロを歩こうと思いました

まずは道沿いの駄菓子屋さんのおばちゃんに事情を説明して
水道の水だけいっぱい飲ませてもらって
それからひたすら歩きました・・

おうちまであと１キロくらいの所で
兄貴２号とバッタリ会いました

兄貴２号曰く
「すぐに家を出て探したんだけど
おまえがいなかったので何往復もした
おまえが歩いてるのを見つけたから
急いでバスを降りた」
とのことでした・・

僕は（僕の記憶が正しければ）
わんわん泣いていたはずです・・

兄貴２号はそんな僕をおぶって
おうちまで歩いてくれました・・

僕は
自分が生きている間
自分に正常な判断力がある間は
その時の兄貴の
「恩」
を忘れません・・

あと、おうちに帰ったら
お母ちゃんがおうちに帰ってきて僕の話を聞いて
「どんなに謝っても絶対に許してもらわれへんやろうけど・・
それでもごめんなさい」
と言ってくれました・・




■大和君、マットで寝泊まり７日間　不明現場から約５キロ
(朝日新聞デジタル - 06月03日 12:12)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4025069