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2016年02月29日22:19

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モーストリー・クラシック4月号の主な内容】

モーストリー・クラシック4月号の主な内容】
今月の特集「合唱で聴くオーケストラとオペラの名曲」

 ベートーヴェンは交響曲第9番の第4楽章に独唱や合唱を入れた。器楽曲、オーケストラ曲など
絶対音楽で革新的な作曲をしてきたベートーヴェンだが、晩年の第九になぜ「歓喜の歌」を入れた
のだろうか。大阪音大の中村孝義教授は「合唱こそが、より容易にこうした本格的な作品に直接演奏
という形で関わることが可能になる領域だからだ」と指摘する。
 第九はロマン派以降の作曲家に大きな影響を与える。合唱を交響曲の中に大胆に取り入れた作曲家
にマーラーがいる。交響曲第2番「復活」、第3番、第8番「千人の交響曲」である。1910年、
ミュンヘンで初演された第8番は4管編成の大オーケストラに加え、独唱8人に合唱団2つと少年合
唱団という数百人規模の演奏家を必要とした。「この音楽は沸騰するエネルギー感という点ではマー
ラーが書いた作品の中でも屈指であり、たとえ意味が分からなくても、声の饗宴には圧倒されるしか
ない」とドイツ文学者の許光俊氏は記す。
 ワーグナーのオペラには合唱が必要不可欠だ。「さまよえるオランダ人」「タンホイザー」「ニー
ベルングの指環」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」など合唱が効果的に使われている。「ロ
ーエングリン」は第2幕前半と第3幕前半を除き、合唱は歌い通し。「一転して突如現れた英雄・ロ
ーエングリンを皆が賛美する。強い者になびき、付和雷同する大衆の弱さと愚かさをこれほどまでに
残酷に描いた例もそうはない」(音楽評論家、広瀬大介氏)。このほか、オーケストラ曲ではショス
タコーヴィチ「交響曲第13番『バビ・ヤール』」、オペラはヴェルディ「アイーダ」、カンタータ
ではオルフ「カルミナ・ブラーナ」、バッハ「マタイ受難曲」など多くの作品を取り上げている。
 項目はほかに◎新国立合唱団指揮者、三澤洋史インタビュー◎東京・春・音楽祭で来日するイタリア
の合唱指揮者、ロベルト・ガッビアーニ・インタビュー◎「レクイエム」での合唱の使い方◎ナショ
ナリズムと合唱、などです。

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