その実は甘いかしょっぱいか？（2/6グースベリー）

祖母（レディ）ストロベリー→母ラズベリー（タイム）と来て娘のグースベリー。なんだか世代を経るごとに野性味を帯びて酸っぱくなってるような感じ．．っつうより、おいそれ、そもそも食えるのか？
とりあえずサラッと調べるとグースベリーとはセイヨウスグリのことで生でもいけるが、一般的にはジャムとか塩漬けにして食うそうです。お、食えるんじゃんっ。ちなみに姉ちゃんはローガンベリー．．キイチゴの一種だそうですわ。ラズベリーとブラックベリーの交配種だそうで、これがさー。母ラズベリータイム、父クロフネだからほんと名前付けた人のセンスが煌めくおっされーな名前でいいよねぇ。残念ながら２戦二桁着順で地方に落ちても惨敗．．と成績の方は奮わなかったみたいだけどね。
　と、話を戻してグースベリーのこと。果たしてこっちの方の実は甘いのか、しょっぱいのか？母の産駒としては今んとこまったく期待できないところに、新種牡馬のワークフォース．．この父も３年目の種付料は減額されたみたいだし、今のところ思うような実績を残せてないと考えるべきなんだろうねぇ。結果、この子、グー子のお値段は１千万を切ってるいわゆる安馬と呼ばれるような範囲。それでも牝馬ながらガッチリした美ボディはいつか大きいとこを．．の夢を見させるには十分で、更に馬をとことん見ながら実績をガッツリ作り、近年評判うなぎ上りの大竹厩舎所属とくれば、この子のバックにルージュ色のオーラまで見えてくるかもしれない（また紛らわしい言い方を．．）。まあ、いわゆるギャンブル系の一本釣り指名ではありますが、ＰＯＧはむしろこうじゃなくっちゃねっ♪

とか余裕こいてたのもデビュー戦の「グー子、右に曲がれない事件」が起こるまででしたとさっ。テンション高く不安定、走り方も上擦ってて効率的に進めない．．など、今までやんやと聞こえてきた誉め言葉の数々は、大竹先生の懇切丁寧なれど手厳しい問題提起のコメントの数々にかき消され続け、揚句、なんとなくどっかからの圧力がかかった感じの渋々出した初戦は、一頭、奇天烈な方向にターフを切り裂いてあわや大逸走と言う衝撃的なシーンだけを印象付けて惨敗。それ見た事か。どこかの誰かの「走ってみなきゃわからない」的見切り発車は「走ってみなくてもわかる」人（テキ）には十分わかってたってこったね。
そんなこんなで慌てて引込めて、じっくり３か月立て直し。初戦でしでかした黒歴史にまったく期待薄の11番人気で迎えた二戦目。もうなんか諦めのへらへら顔で眺めていたら、グー子、飛び出して加速するや単騎逃げを打ち、直線差されるも最後までへたらずに5着に留まった！．．大竹先生、尊敬します．．レース見終わった瞬間、唇の端から言葉が自然に漏れましたわ、ほんと。

そんな「グースベリー」（裏）の3戦目。未だ右回りには不安を残すので今度も2戦目同様左回りの2/6東京５Ｒ芝1800。2戦目に向かう時の白けたムード一転、今回は調整順調に加えワクワクするような追い風もあり。なんか正月の騎手対談（会報？）みたいなんで田辺Ｊと柴山Ｊがこの馬は絶対勝てるって言ってたんだって。主戦は元気くん（丸山Ｊ）でちょっと客観視点だからこそ、余計に真実味があってなんだか高鳴る話よねっ。板で聞きかじっただけだけどね。さあそれが今回か？と意気込んでみたら、うわぁ．．オスのゴリッと骨っぽいのがけっこういるねぇ。この距離ってクラシックの可能性がある良血や有力が集まるのは仕方ないけどさ。おまけにグー子。２戦連続外の７枠に続いて今回は8枠15番．．スタート待たされるわ内枠有利コースで大外枠だわ．．てか、う．．骨っぽいのは内に集中。運がねぇなぁ。もちろんほぼ無印。まあ、気楽でいいし、元々なんだか良くも悪くも規格外の子だしね。向い風上等！行ってこい！任せたぞ元気くん！

用意ドンっ！スタートグッド！だがほぼ一段揃ってのゲートに切り込むスペースもなく外目ままで流れに乗る。周回しながら次第にポジションを下げ８,９番手。落ち着いているように見えるが、レース自体が逃げ馬ペースでうまいことやられてる感が．．しびれを切らしたか、そのまま外を四角に入った時点で早め４番手までまくってきての直線。行けぇっ！とここで何だかふらつくように左に向き、すぐ立て直されて右に向き．．ちょっとイヤイヤしてるもたついた感じに．．あー口向きかぁ。勝負どころを失ったか、はたまた外周回の早めまくりですでに余力なかったか．．ズブズブと馬群に飲み込まれて11着．．グゥー。
ヤル方のノリさんに見事やられたレースでしたが、うちは関係ねぇなぁ、こりゃ。

さあ仕切り直しだ．．う〜ん、こうなれば後何回チャンスあるか．．だねぇ。ここからガッチリ矯正、調整してってより、あるであろうと言われてるポテンシャルが爆発するチャンスを増やす予定の組み方も考えるのかな？大竹先生、よろしくお願いします。グゥー．．。

さてさて果たしてこの実は熟すのか？